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集部日記

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2014-12-10 週刊誌レビュー(12月1日~12月7日)

また3日、アップが遅れてしまいました。申し訳ございません。弊誌財界さっぽろ新年特大号の編集作業に追われておりました。1カ月たつのも早いのですが、1週間たつのはもっと早い。そもそも今年もあと3週間あまりしかないというのですからまいります。この1年、自分が何をやってきたのかもよくわかりません(苦笑)。わからないというより、日々の多忙さに流されて思い出せないといったほうが正確でしょうか。本当に年を重ねるにつれ、時の流れは早く感じます。時間は有限です。若いときの時間はとくに貴重ですから、ムダに使わないことです。ただ、こればっかりは、いまになってわかること。若いときは気がつかないんですよね。部下や自分の子どもなんかにも言うのですが、ピンときてはいないようです。自分も若いときはそうだったと思います。周りにそんなことを言ってくれる大人はいませんでしたけど。

今週もびっくりするニュースが舞い込んできました。俳優の高倉健さんに続いて菅原文太さんも亡くなったのです。健さんの訃報が伝えられてから10日後、11月28日午前3時、転移性肝臓がんによる肝不全のため永眠。81歳でした。30日にはマスコミの間で死亡説が流れていました。公になったのは12月1日の月曜日。週前半発売の週刊誌は取り上げることができず、後半発売の4誌のみの掲載でした。週刊文春12月11日号は「高倉健の訃報から10日後 菅原文太死す!」の特集記事8ページ+モノクログラビア「追悼特集 菅原文太実録アルバム 義に生きた男・菅原文太逝く」7ページの計15ページ。週刊新潮12月11日号は「『一番星』が流れて再び巨星墜つ!『高倉健』の後を追うように『菅原文太』の棺を蓋いて」の記事8ページ+モノクログラビア「優しい笑顔のモデルから始まった『一番星』の光跡」5ページの計13ページ。フライデー12月19日号は「仁義あふれる81年 菅原文太が最後の命を燃やした脱原発、基地問題」のカラー2ページと「トイレの使い方にこだわった意外な一面、スタッフへの気遣い――証言で綴る 追悼・菅原文太『理不尽』と戦い続けた男の言行録」のモノクロ2ページの計4ページ。発売日からしてギリギリだったのでしょう、週刊実話12月18日号も「菅原文太死去!『仁義なき戦い』『山口組三代目』反骨心の人生」と半ページほどの記事を掲載していました。

菅原さんといえば、私は昨年の10月17日に東京でインタビューをしています。私は会ってみたい思う俳優が3人いました。1人は「木枯らし紋次郎」の中村敦夫さん。実際、東日本大震災後の2011年にインタビューしました。もう1人は「愛のコリーダ」で一躍有名になった藤竜也さん。まだお会いしたことはありません。そして「仁義なき戦い」の菅原さんでした。菅原さんは2009年から山梨県で農業を始めました。なぜ農業なのか。取材のオファーは2012年から出していました。やっと実現したのが1年後でした。この欄でも何度も書きましたが、本当に人生何があるかわかりません。あきらめないことです。何か1つ心に強く持っていれば、それは実現するんだろうと思います。人生に絶望している人、自殺を考えている人、生きて、あきらめず自ら動けば、必ず何かが起こります。

蛇足ですが、俳優ではもう1人、会ってみたかった人がいます。「白い巨塔」の田宮二郎さんです。1978年に壮絶な自殺を図りました。享年43、私が14歳のときです。生きていれば今年79歳。ほぼ菅原さんと同年代です。そんな折、サンデー毎日12月14日号に「独占!追悼秘話 長男・柴田光太郎が語る父・田宮二郎と弟・五郎『弟は父のように頑張って…』」という記事が掲載されました。大変興味深い内容が書かれていました。私的には今週のスクープ記事の1本です。死といえば、週刊大衆12月15日号に「連載開始直前に71年の生涯に幕 『闇社会の守護神』と呼ばれた田中森一氏 本誌だけが知っている『遺言』のすべて」という記事が出ていました。元特捜検事で検事辞職後、バブル時代は札幌にもよく来ていたという田中さんに、私は昨年8月26日、インタビューしています。そのときもかなり痩せてはいましたが、当時まだ70歳。1年後に亡くなるとは思いませんでした。果たせぬ約束もあったので、心残りではあります。ご冥福をお祈りいたします。

先週に引き続き、今週も高倉健さん関連の記事は止まりません。ある意味、独走的なのが週刊アサヒ芸能です。12月11日号は「総力第2弾 本誌でしか読めない高倉健 田岡三代目の前で喧嘩騒動!」と「秘蔵写真を独占公開 菱軍団『機関誌』で見せていた素顔」の6ページ。同誌ならではの“ヤクザネタ”で高倉健に迫ります。さらに緊急新連載「高倉健 背中の残響」もスタート。第1回は「ひばり誕生会で率先した『裸踊り』の宴」4ページ。決して他のメディアでは出てこないだろう話ばかりです。週刊大衆は「追悼特集 ビートたけしも惚れぬいた――高倉健『知られざる男気伝説』まだまだあった!」6ページ。サンデー毎日「追悼第2弾 あなたの知らない高倉健」4ページ。週刊朝日12月12日号「追悼 高倉健さん『まだ信じられない』」として、加藤登紀子さん、坂東英二さんのコメントを2ページにわたって掲載。そのほか、週刊ポスト12月12日号には「高倉健が鮮やかに甦る『やくざ映画』の世界」としてカラー16ページの特集。もちろん、菅原文太さんも登場します。

こちらも先週に引き続き、続報が誌面をにぎわせています。京都の「後妻業」事件です。先週、週刊新潮は背後に「先物取引営業マン」の存在を匂わせていましたが、今週の週刊文春は「京都殺人妻“後妻業”の『黒幕』は東大法卒40代弁護士」との見方を示しました。そのほか、週刊朝日は「関西連続『後妻業』事件 千佐子容疑者が書かせた遺言公正証書」、週刊大衆は「現地ルポ 京都・連続保険金毒殺事件 筧千佐子容疑者に翻弄された被害者たちの知られざる深層」。一方、??なのが週刊ポストでしょうか。「関西資産家連続不審死事件 元交際相手が“献身セックス”を駆使した騙しの手口を証言『千佐子は私の耳元で甘く囁き、天国へ誘うような口技を……』」って……(苦笑)

早くも目前に迫った衆院選の投票日。各誌、今週も力が入っていました。週刊文春「最終版は衝撃の結末!295全選挙区完全予測」として、政治広報システム研究所の久保田正志代表と同誌取材班が、民主増81維新減29共産倍増17と予想。フラッシュ12月16日号は「コレでいいのか!『安倍大勝』 我ら愚衆の選択 ドッチラケッケ総選挙!47都道府県『1区』予想でも自民圧勝!」です。そのほか、サンデー毎日「世知辛し『12.14』総選挙“先読み”同時進行リポート 安倍自民vs野党共闘 民主・維新『220選挙区』全裏情報」、週刊現代12月13日号「政界内幕レポート 本音をスッパ抜き!盛り上がらない総選挙 大ハシャギの自民党」、週刊プレイボーイ12月15日号は「自民・激ヤバ地区もこんなにあった!!『意味ナシ選挙』を100倍楽しむためのおもしろ選挙区33徹底解説!!」として、北海道からは1区、7区、11区が取り上げられていました。

週刊SPA!12月9日号は「人選の難航と野党の選挙協力で前回よりも立候補者3割減!?無風選挙区続出の裏側」という記事で、なんと安倍晋三首相の地元から“安倍一族の天敵”とも言われるジャーナリスト・上杉隆氏の出馬が取りざたされたことを報じていました。週刊朝日は「12・14総選挙スタート 醒めてる場合じゃない!日本の将来を左右する重要な選挙なのにシラケムード…このまま安倍政権の高笑いを許すのか」、アエラ12月8日号「この選挙への『NO!』」、週刊ポスト「『商品券配布』『ガソリン代支給』……これって買収じゃないの? 『カネが欲しけりゃ票を出せ』安倍自民『実弾飛び交う選挙戦』全内幕」というところです。また、週刊ポストは小沢一郎氏のインタビューを掲載。「自民党独裁による『新55年体制』を止めなければ国民生活は永久に立ち直れない 独占告白 小沢一郎『俺は一人でいい。野党結集で日本再生を進めよ』」。週刊大衆「解散総選挙で古妖怪が動き出した!安倍晋三の首を狙う『7人の元首相』」。

番外編としては、週刊SPA!が「テレ朝もTBSも戦々恐々と思いきや……?公平中立な選挙報道を!選挙直前、テレビ各局に届いた『要望書』を巡る波紋」、フライデーが「スクープ入手 安倍自民が大新聞トップ記事に“指導” 証拠文書を公開!」として、政府・自民党のメディアへの“介入”は、テレビ局への「警告文」だけではなかったことを明らかにしました。週刊ポストは「『アベノ不況』の真実 指数をグラフ化してみると『消費増は駆け込み需要だけ』 アベノミクスなんて『存在しなかった』 驚きの証拠データを公開する」と、こちらも興味深い読物です。

ちょっと気になる記事が2つあります。女性週刊誌は取り上げているのかもしれませんが、男性週刊誌がごく一部しか触れていないのが「ちょいワルオヤジ」こと元LEON編集長・岸田一郎氏による暴行事件。フライデーだけが「『東京ガールズコレクションに出してやる』とホテルに連れ込まれた美人モデルが泣訴 『私の体を貪ったちょいワルオヤジ(LEON元編集長・岸田一郎)を許さない!』」と書くだけ。もう1つは、百田尚樹氏がタレント・やしきたかじんさんの半生を書いた書籍をめぐるトラブル。サンデー毎日が「『殉愛』出版差し止め訴訟 たかじん死して『骨肉の争い』勃発」と報じるだけで、あまり大きな話題にはなっていません。確かに、先週来ちらほら出ていなくもないのですが、登場人物がメジャーなだけに、もっと積極報道があってもいいように思います。ことは、売れっ子作家の醜聞ということで出版社のほうが自重しているのかもしれません。

経済誌を見てみましょう。週刊東洋経済12月6日号の巻頭特集は「外食、苦しむ!」です。その中で「本誌独占 すき家のブラック批判にすべて答える」とのゼンショーホールディングス・小川賢太郎会長兼社長の3ページにわたるインタビューを掲載しています。「本誌独占」とは謳っているのですが、北方ジャーナルが同様の趣旨のインタビューを11月号(10月15日発売)で、すでにやっています。それも8ページで。ちなみに同誌の見出しは「フード業を通して世界から飢餓と貧困をなくす志は不変 『すき家』の“過重労働問題”で揺れたゼンショーG小川会長が出直し宣言」です。全国誌を出し抜いての独占インタビューですから北方ジャーナルは“あっぱれ”です。逆に週刊東洋経済は、ちょっと恥ずかしい。同誌の本当の特集は「本当に頼れる管理会社ランキング」。そこに三菱地所グループの「北海道ベニーエステート」(札幌市)が58社中49位タイにランクインしていました。

週刊ダイヤモンド12月6日号の特集は「ゼネコン・不動産 開発バブル」。この特集を見ていると、再開発に沸き返っている東京の実態がよくわかります。東京は世界都市ランキング第4位。この特集では「これからできる大型オフィスビル一覧」として2020年までに東京に建つビルを列挙していました。その数、実に100棟以上! そんなに建ててどうするの?という感じですが、入る人はいるんでしょうね。とにかく、びっくりです。同特集の「悲喜こもごもの地域事情」という章では、北海道について「需要回復で息吹き返す地場に走った加藤組土建破綻の激震」と函館の状況から書き出し、道内全体の建設業界について触れていました。

週刊エコノミスト12月9日号の特集は「水素車・リニア・MRJ トヨタ、三菱、JR東海の『夢』日本の技術力で拓く未来」。かなり楽観的な内容ですが、それなりに読み応えはあります。それより興味をひいたのが「特集2014年春全国著名150大学 就職企業上位10社」でした。単純に150大学の就職企業上位10社を列記してあるだけなのですが、意外な順位に意外な企業が出ていたりして、結構面白いのです。この150大学のうち道内からは「北海道大学」「北星学園大学」「北海学園大学」「北海道情報大学」の5校が載っています。ちなみに北大の1位は札幌市役所の81人とあまり面白味もないのですが、北星学園大学の1位はサッポロドラッグストアーの11人!北海学園大学はJR北海道の15人!! そのほか一橋大学、慶應義塾大学、青山学院大学、学習院大学、学習院女子大学、共立女子大学、上智大学、成城大学、立教大学、早稲田大学の各校は上位3位が全部メガバンク。警察が1位という大学も多く、専修大学、東洋大学、立正大学、神奈川大学、桐蔭横浜大学、名城大学、大阪経済大学、桃山学院大学、神戸学院大学、帝塚山大学、久留米大学がそうでした。また、大東文化大学の1位は自衛隊26人、創価大学の1位はファミリーマート14人等々、意外な事実がわかります。広告になるのだと思いますが、同特集の中で北海道情報大学の冨士隆学長が「主体性を備えた高度IT人材の育成」とのメッセージも掲載されていました。

今週の「いいね!」と思った記事は、フラッシュの「単行本は累計30万部突破、映画も絶賛された大人気『介護コミック』 朝日、NHKが大、大特集!『ペコロスの母』著者は『漫画エロス』編集長だった」。現在、週刊朝日で連載している「ペコロスの母の玉手箱」の作者・岡野雄一さん64歳は、30代の頃、エロ本の編集長だったという単純な暴露話です。いまや著名な介護漫画家がエロ漫画にかかわっていたというギャップ。この単純明快な切り口が雑誌の命だなとつくづく感じさせられます。もう1本、週刊文春の「原色美男図鑑」。通常は「原色美女図鑑」なのですが、たまに男も登場するグラビアです。今回は斎藤工。撮影は野村佐紀子。名字を見て、有名カメラマン・野村誠一さんの関係者かと思いましたが、違うようです。アラーキーこと荒木経惟のアシスタントとして有名な女流カメラマン。男性ヌードを中心に、結構きわどい写真を撮るようです。実際、今回の週刊文春の写真も“見えそう”です。この写真を見ていると、弊社営業部のAに似ていたりします。Aは仕事を間違ったかもしれませんね(笑)

そのほか道内関連では、週刊ポストが「稲葉篤紀『北海道に骨を埋めます』」とモノクログラビア5ページで取り上げいます。同じ北海道日本ハムファイターズ関係では、週刊現代が「大谷翔平らが暮らしている日本ハム『勇翔寮』長所を伸ばす人間教育」として4ページ。相変わらず日ハムに強いところを見せています。笑えるのが、とはいいつつ本質を突いているようにも思えるのが週刊実話の「童貞&巨根説 両刀使い・大谷翔平の下半身を狙う人気女子アナたち」。プロ入り3年目にして年俸1億円超え、しかも童貞で巨根ときたら、女性にとってこれ以上のファンタジーはありません。私も女子アナだったら、絶対に狙いにいくでしょう。そんな人間が北海道の身近にいるというのですから、これまた人生は面白い。スポーツ関連でいうと、週刊新潮が「新妻が支える『レジェンド葛西』の食卓と肉体」を報じていました。

週刊文春「Close Up」は、函館出身のロックバンド「GLAY」のTAKUROが「二十周年を迎えたバンドが音楽にこめた東北への思い」として、ニューアルバム「MUSIC LIFE」収録の「さくらびと」で制作したミュージックビデオについて語っていました。週刊大衆のカラーグラビアは北海道出身のタレント・矢部美穂さんが登場。37歳「円熟の『手ブラ&緊縛』限界ショット」が見られます。週刊プレイボーイのグラビアには「モーニング娘。14」が出ています。モーニング娘。といえば、リーダーだった道重さゆみが11月26日に卒業。その前にメンバー10人で訪れたハワイでのグラビアが掲載されています。北海道出身の佐藤優樹さん(名前は『まさき』と男のようですが、15歳の少女です)もしっかり写っていました。

週刊実話は「年末年始に行きたい!病に効く全国の温泉150」を特集。神経痛・腰痛・リウマチに効く温泉として北海道から「温根湯温泉」(北見市)が選ばれていました。そのほか、糖尿病・肥満・肝臓病に効く温泉は「幌加温泉」(上士幌町)。呼吸器疾患に効く温泉は「登別温泉」(登別市)。高血圧・動脈硬化・脳卒中に効く温泉は「カルルス温泉」(登別市)と「旭岳温泉」(東川町)。胃腸病に効く温泉は「二股ラジウム温泉」(長万部町)と「鹿部温泉」(鹿部町)。外傷・骨折・やけどに効く温泉は「稚内温泉」(稚内市)、「見市温泉」(八雲町)。皮膚病・水虫に効く温泉は「十勝岳温泉」(上富良野町)と「豊富温泉」(豊富町)。ストレス・ノイローゼに効く温泉は「濁川温泉」(森町)。150温泉の中で12温泉が選ばれていました。週刊大衆連載「未来に残したい鉄路のある風景」第164回は、根室本線「幾寅駅」。高倉健さん主演の「鉄道員」のロケ地となった駅です。映画の中では「幌舞駅」と呼ばれていました。いま献花台が置かれているそうです。週刊新潮の「いい話でちょっと一休み」には、財界さっぽろでも記事で取り上げたことのある檜山管内江差町の旅館「群来」が紹介されていました。

週刊エコノミストにホクレンがカラー1ページの記事広告を出稿していました。マツコ・デラックスが暖簾から顔を出し「いつもは『ななつぼし』なんだけど、今夜は『ゆめぴりか』の気分」と話すCMが話題だが、その仕掛け人はホクレン米穀事業本部米穀部主食課の南章也課長。その南課長が「認知度、販売 量ともに好調を続けるホクレンのブランド戦略 『ゆめぴりか』と『「ななつぼし」で日本一を目指す』とブランド戦略を語っていました。週刊新潮には補聴器「シーメンス」のカラー広告に三浦雄一郎さんが登場。週刊大衆「はんつ遠藤の美味巡り極うま麺」第299回は札幌・豊平区中の島の「我流麺舞 飛燕」。魅惑のオリジナル我流ラーメンとして「飛塩」750円が写真で紹介されていました。いずれにせよ、14日は投票日。入れたい人がいないというのはよくわかりますが、よりましな人に入れるしかありません。投票率が上がれば何かが起こります。低ければこのままです。想像力を働かせてください。安倍政権が続いたときの未来を。(鈴木正紀)