くきつ×旭川信用金庫 女性社員交流会ASKKITの華(あすきっとのはな)第1回目を開催

プロパンガスの供給と賃貸管理を手掛ける「くきつ」(本社・札幌市、山仲啓雅社長)と「旭川信用金庫」(本部・旭川市)が業界の垣根を越えた女性社員同士の交流会を開催した。女性活躍を推進する2社の女性社員8人が現在の立ち位置と目指すべき会社の将来を語った。
「くきつ」と「旭川信用金庫」の女性社員交流会が9月2日に行われた。名称は「ASKKITの華(あすきっとのはな)」。業務上の取引がある両社は、女性活躍推進を目的に、この会を開催。終始和やかな雰囲気で進められ、キャリアアップや教育方法、社風などをそれぞれが語った。以下、交流の様子を紹介する。
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Fさん くきつさんのお客様をお迎えするときの対応がとてもすてきだと感じました。何か心がけていることはありますか。
Dさん 当社の社長が「凡事徹底」を常に私たちに伝えてくれています。特に、お客様がご来社された際の全員でのあいさつにはこだわっています。お客様に気持ちいいと思っていただけるようにお出迎えを行っています。
Eさん くきつさんは女性社員が多い印象を持っています。男女比率と女性の管理職の人数を教えてください。
Aさん 社員は35人で、そのうち14人が女性です。女性の管理職は2人と少ないのが現状ですが、キャリアアップを目指している女性社員は多いと思います。
Dさん 旭川信用金庫さんは、女性のリーダーや幹部はいますか。
Gさん 現在は退職してしまいましたが、過去に支店長を務めていた方がいます。私はその方と仕事をしていた時期があるのですが、芯を持っていて、男女差別なく自分の意見を伝えられるかっこいい存在でした。
産休制度などの福利厚生が充実してきたこともあり、今後は女性の管理職が増えていくのではないかと期待しています。
Eさん 自分自身のスキルアップのために取り組んでいることはありますか。
Cさん 会社としては、外部の電話応対の講習会に参加したり、不動産関連の資格取得サポートが受けられます。
また、入居者募集業務を担当するリーシング課では「業務挑戦シート」を活用しています。業務一覧が記載されたチェックシートで、苦手な業務を可視化し、自身の成長につなげています。
Aさん 当社では、採用した女性社員は入社後すぐにリーシング課に配属して、研修を行っています。その後、適性や本人の希望などを考慮し、配属部署を決めています。
旭川信用金庫さんは、新人教育はどのようなことを行っていますか。
Eさん 金融機関は特殊な業務が多いこともあり、始めは常に横について覚えるところからスタートします。
ただ、これまでは支店によってやり方が違うといった不統一性が課題となっていました。そこで新たな取り組みとして、2022年に本部で業務改善プロジェクトが発足し、マニュアルのデータベースがつくられました。索引で検索できる仕組みになっていて、ちょっとした調べものをするときにも便利なツールです。
Aさん 女性社員が多い職場で意識していることはありますか。
Fさん 間違っていることは、はっきりと伝えつつも相手の立場に立って共感することは大事ですね。私の場合は年上のパートさんに指導を行うことがあるのですが、人生の先輩であるということを忘れずに尊敬の気持ちで接することを心がけています。
Cさん 職場全体で変わった取り組みはありますか。
Hさん 私が勤務する琴似支店の朝礼が少し変わっています。その日の担当者がトークテーマに沿った話題をするんです。「宝くじが当たったら何をする?」や「好きな調味料は?」など、一見業務には関係ないように見えますが、そこから生まれる会話があり、業務の相談につながるケースもあります。
Fさん くきつさんは、風通しの良い職場づくりのために取り組んでいることはありますか。
Bさん 月・水・金曜に朝礼を行っていますが、「くきつの朝礼」は共有事項を伝える事務的な場ではなく、発信の場として活用しています。社長はベテランでも若手社員でも性別関係なく、意見を聞いてくれて取り入れてくれるので、私たちも積極的に発言できます。
Dさん 今日伺ったお話を他の社員にも共有し、今後に生かしていきたいと思います。
全員 ありがとうございました。
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女性の社会進出は進んでいるものの乗り越えるべき課題も少なくない。女性の活躍を本気で考える両社の交流は今後も継続する方針。次回は9月18日に開催予定だ。
社長室室長 Aさん
ガスマンション事業部主任 Bさん
業務部デマンド課 Cさん
管理部リーシング課 Dさん
平岸支店 お客さま係 預金担当 Eさん
札幌支店 お客さま係 預金担当 Fさん
札幌支店 お客さま係 預金担当 Gさん
琴似支店 お客さま係 預金担当 Hさん