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武ダGEADがM&Aを加速。21社230億円が射程

東京本社が入居する聖路加タワー(東京都中央区)

「武ダGEAD(ギード)」が今年も本州企業など3社をM&Aし、20社体制となった。これにより、2026年7月期連結決算のグループ売上高は230億円を見込んでいる。

 2014年に創業した武ダGEAD(本社・札幌市、東京都中央区、武田幹郎社長兼CEO)は、事業経営業を主業としている。後継者問題などに悩む地方の企業をM&Aによる独自のノウハウで救ってきた。

 また、総合商社業、総合建設業、不動産業、認定こども園業、保育園業、プロスポーツ経営業、IT業、製造販売業、エネルギー業、環境サービス業など多彩な企業があり「GEADあおぞらこども園」と「GEADあおぞら保育園」を運営する教育関連企業や男子プロバレーボールチーム「北海道イエロースターズ」の親会社でもある。   

 今年は本州でのM&Aを活発化した。

 2月に、高級戸建て住宅販売「マディックス」(本社・東京都)の全株式を取得。武ダブランド住宅「DAhome」とのシナジー効果も見込んでいる。

 また、5月には1945年創業の総合建設会社「ハギハラ」(本社・福島県)の全株式を取得。22年には南相馬市への復興支援で福島建築文化賞も受賞した優良企業だ。

 さらに6月には、道内の総合建設会社「櫻組」(本社・京極町)が傘下に加わった。

「創業30周年となる44年には年商2000億円となる計画です。グループは100社で社員5000人を目指します。今後も道内外でM&Aを続けていきたい」と武田社長兼CEO。