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アインホールディングス

全国に165店舗(25年4月期末)を展開する「Francfranc」とのシナジー効果発揮にも力を注ぐ

25期連続増収。次期は売上高5000億円突破を見込む

 調剤薬局チェーン国内最大手。2025年4月期の連結決算は、売上高が4568億400万円(前年同期比14・3%増)で25期連続の増収。経常利益は180億8000万円(同15・4%減)、当期純利益が92億6100万円(同18・8%減)となった。 

 調剤薬局のファーマシー事業は、M&Aを含め98店舗を出店しグループ全体で1290店舗となった。高額医薬品処方の増加などで処方箋単価が上昇。「かかりつけ薬剤師・薬局」としての機能強化や、待ち時間短縮などのサービス向上により処方箋枚数が上昇した。24年10月には、全国初となる「異なる法人間における調剤業務の一部外部委託」の実証も行っている。

 コスメティックストア「アインズ&トルペ」を展開するリテール事業では16店舗を出店。また、24年8月にインテリアショップ「Francfranc(フランフラン)」がグループ入り。今後はシナジー効果の発揮に向け、商品力の強化や魅力的な売り場づくりに注力する。リテール事業の期末店舗数は260。

 一方、5月には調剤薬局の「さくら薬局」833店舗(25年3月末時点)を展開するクラフト(東京)の買収を発表。これにより次期期末の店舗総数は2464。売上高が5000億円の大台を越え、増収増益を予想する。また、25年3月に中長期ビジョンを発表し、34年4月期の目標を売上高1兆円とした。

調剤、小売りの店舗総数は1550(期末時点)。次期期末は2464店舗に増える見込み