都心に体験農園を。マイファームが遊休地の提供を募る
農業ベンチャーの「マイファーム」(本社・京都府、西辻一真社長)が、札幌市内で遊休地を募集している。都心でも気軽に農業を体験できる「体験農園」の新設を目指す。
マイファームは2007年の設立。〝自産自消できる社会をつくる〟を理念に掲げ、遊休地を活用した体験農園や農業スクールの運営、農産物生産、流通販売、農業コンサルティングなど、幅広い事業を展開している。
同社の体験農園は07年に京都に開設した第1号を皮切りに現在、全国で約200箇所を運営している。
今回、北海道・東北エリア初となる農園開設を目指し、札幌市内で遊休地を募集中だ。敷地面積は約1000平方㍍で、市内中心部へのアクセスが良好な場所を想定している。
札幌静修学園の理事長を兼務する西辻社長は「静修高校では、22年から国内初となる産学連携による農業教育を行ってきました。その経験やノウハウが蓄積されたことで、北海道に農園を展開できる体制が整った」と札幌での展開理由を語る。
体験農園は農具や肥料、苗などを完備し、初心者でも安心して野菜づくりを楽しめる環境を整備する。近年は家族やシニア層だけでなく、食や自然とのつながりを求める若い世代からの支持も高まっている。
西辻社長は「都市部でも自然に触れられる機会が多い社会を創出したい。宅地から農地に転用することも可能です。遊休地の活用にお困りの方は、気軽にご相談ください」と語る。
問い合わせは☎075・746・6213まで。