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集部日記

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2014-05-19 週刊誌レビュー(5月12日~5月18日)

ついに今週からはじまる財界さっぽろ編集長の「独断、横断、一刀両断、週刊誌レビュー」(仮)。雑誌をこよなく愛する財界さっぽろ編集長が、この1週間に発売された主要週刊誌(女性誌を除くほぼ全誌)を勝手気ままに評論してしまおうという新コーナー。基本的に道内で水曜日から土曜日にかけて発売された週刊誌を、翌週の月曜日に総括します。

そうはいっても世の中に週刊誌は結構あるもので、そのすべてを網羅するのは不可能です。そこで「主要」ということにしています。では、なにが抜けているかというと、まず女性週刊誌、それにスポーツに関した週刊誌、そのほか定期購読者がメーンで一部書店でしか売られていない「日経ビジネス」「週刊金曜日」などは、対象外としました。

それでも、ざっとあげると結構な数の週刊誌があります。いわゆるB5判の“オジさん系”は「週刊朝日」「サンデー毎日」「週刊ポスト」「週刊現代」「週刊アサヒ芸能」「週刊大衆」「プレイボーイ」「週刊実話」「週刊新潮」「週刊文春」の10誌。プレイボーイはメーンの読者層が10代から20代の若者向けと思われ、それを“オジさん系”と呼ぶには語弊がありますが、あくまで判形の話なので悪しからず。

写真誌は「フラッシュ」「フライデー」の2誌。経済誌は「週刊東洋経済」「週刊ダイヤモンド」「週刊エコノミスト」の3誌。そのほかは「アエラ」「週刊SPA!」「Newsweek日本版」というところでしょうか。このあたりをフォローしていきたいと思っています。

まず北海道的にいうと、札幌のガスボンベ爆発事件の続報が気になるところ。週刊朝日(5月23日号)「札幌連続ボンベ爆発事件、北海道警『誤認逮捕』疑惑」、サンデー毎日(5月25日号)「容疑者逮捕でも続発、札幌・爆発事件と模倣犯の『点と線』」、フラッシュ(5月27日号)「札幌ガスボンベ爆発事件51歳女を逮捕でも疑念続々」、週刊文春(5月22日号)「札幌ガス爆破事件で逮捕51歳主婦のアリバイは万引で取調べ中」と、道警の捜査を疑問視する記事が目白押し。そもそも被疑者女性の任意の取り調べ当初からマスコミにリークする道警の反省のなさは救いようがありません。裁判所もどうして家宅捜索や逮捕を認めるのかがわからない。監視カメラに頼りすぎる道警の捜査方法にも問題がありすぎです。この仕事をしていてつくづく思うが、自分の人生で警察と裁判には心底かかわりたくないということです。

道内事件で注目されている25歳女性の失踪事件は週刊文春だけが取り上げていました。「婚約者と口論後に行方不明、札幌25歳失踪女性空白の4分間」の見出し。捜査関係者の話として「現在、捜査の中心となっているのは強行犯を担当する捜査一課ではなく、防犯対策などを行う生活安全部の捜査員。ガスボンベ爆破事件に人員を割いているため、手が回らないのです。失踪から一週間を迎えた日などは、所轄署である厚別署の寄せ集めの職員三十人が形だけの捜索を行い、わずか一時間で撤収。拾い集めたゴミを二つのビニール袋に詰めて持ち帰っただけでした」との暴露も。ガスボンベ事件の影響はこんなところにも出ているようです。

4月30日に亡くなっていた札幌出身の直木賞作家・渡辺淳一さんの話題は、ほぼ全誌が取り上げていましたが、ちょっと変わっていたのが週刊ポスト(5月23日号)「本誌『死ぬほどSEX』特集を叱った渡辺淳一『不能と性欲』論」。一昨年くらいからでしょうか。とくに同誌と週刊現代は毎週のようにSEX特集を掲載していました。そうした流れの中で同誌が昨年7月におこなった渡辺氏へのインタビューで、開口一番「あなたたちは、何もわかっていない」と叱責されたときのエピソードなどが綴られていました。出版社は売れっ子の作家のスキャンダルなど書けません。それは亡くなってからも変わることはないのだと思います。だって、その人の本はこれからも出続けるのですから。

5月17日号の「週刊東洋経済」と「週刊ダイヤモンド」は奇しくも医療・介護関連を特集。東洋経済は、もはや3K(きつい・給料低い・高離職率)ではないという視点の「誤解だらけの介護職」。一方のダイヤモンドは、4月の診療報酬改定で医師や看護師の“民族大移動”がはじまると警告する「医師・看護師大激変!!」。毎号、特集の中身の濃さには感嘆させられます。

今週、グッときたのは週刊現代(5月24日号)の岡田奈々カラーグラビア(8ページ)でしょうか。ちなみにAKB48の岡田奈々ではありません。念のため。なんと40年前の岡田奈々の登場です。当時、小学生だった私が好きだったおねいさんの1人が岡田奈々。大場久美子の次に好きなおねいさんでした。

そのほかに印象に残ったのは「Newsweek日本版」(5月20日号)が特集していた「スマホ依存症」。それ見たことかと思いますが、その深刻さは世界中で日に日に増大しているようです。スマートフォンに関しては、今年に入り、私の家庭でもかなり議論をしました。というのも娘が4月から高校生になり、スマホを持たせるかどうか、家庭崩壊寸前の大激論を繰り広げたのです。娘には中学時代、携帯電話すら持たせていませんでした。クラスの8割は携帯を持っていたようですが、どう考えても必要ないと思い、持たせませんでした。妻は以前から持たせたいようでしたが、私は絶対に反対でした。

それが高校生になるときに、やはり親として決断を迫られることになりました。私は相変わらず持たせる必要はないと考えていました。もちろん、世の中がそれを許さない雰囲気であるのは感じていました。それでもなお、これだけ満たされた時代に1つくらい飢餓感があったほうがいいのではないかと思っていました。まさに依存症の危険性もあるし、いじめや事件に巻き込まれるリスクも格段に増えるでしょう。スマホなんか自分で稼げるようになれば、どんなふうに使っても自由です。長い人生で見たとき、せっかくの高校生活をもっと別のことに使ったほうがいいでしょう。スマホ操作に費やす時間などもったいない。持たせなければ、きっと将来「あのときスマホを持たなくてよかった」と思ってくれるだろうことは、いまも確信を持っていえます。

そうです。結局は持たせました。私が折れました。もう昭和の親父の感覚などは理解されません。娘ともサシで1時間くらい話もしました。それも家の中ではなく喫茶店で。15歳の子どもですから持ちたいに決まっています。高校デビューで携帯もないのは、あまりにもハンデが大きすぎると思っていたようです。いまや高校生で携帯やスマホを持っていない人は、ほぼゼロだそうです。そんな状況で、わざわざ仲間外れになるようなところに身を置きたくないというのは、もっともな感覚でしょう。本当はそんなことに負けない人間でいてほしいと思うのですが、その過酷さは正直、私にはわかりません。上の息子には高校時代、携帯は持たせませんでしたが、息子が高校生になった4年前とは状況は変わっているようです。

そうなると条件闘争です。きちんとした約束の上でスマホを持たせることにしました。その1、自室に持ち込まない。その2、使用状況をすべて親が見られるようにする。その3、アプリのインストールは親の同意がなければできない。この3つの約束事に違反すれば、即刻解約することにしています。結局、それくらいしないと親の責任が果たせないということです。みなさんのご家庭はどうでしょう。ぜひ、ご意見をうかがいたいところです。

この仕事に就いて何がよかったかというと、とにかく雑誌も含めた本を読むのも「仕事だ」と言い切れることです(笑)。仕事にかこつけてマニアックな専門書からマンガの類いまで何でも読みあさります。とにかく必要にかられれば、わざわざ取り寄せてでも目を通します。とくだん、読書が趣味でもありません。活字中毒というほどでもありません。そんなものを超えているんですね。では、また来週。(鈴木正紀)