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集部日記

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2012-01-13 地球滅亡まであと5分―

「地球滅亡まであと5分」――なんだか「宇宙戦艦ヤマト」のエンディングの字幕のようですが、1月10日、「終末時計」が2年ぶりに1分進められました。この時計を管理しているのはアメリカの科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」。核戦争による地球滅亡までの残り時間を示す時計です。進めた理由は、核廃棄や地球温暖化対策があまり進んでいないこと。それよりも東京電力・福島第1原子力発電所の事故が、すでに10カ月も経過しているにもかかわらず、まったく収束のメドすら立っていないことのほうが大きな理由に思えます。

昨年12月16日、政府は原子炉の「冷温停止状態」を宣言しました。さらに「安定状態を達成し、事故の収束に至ったと判断される」と踏み込んだ表現も使いました。しかし、溶融した炉心は場所の特定すらできていませんし、放射性物質の大気への放出も続いています。これで「収束に至った」とは、バカも休み休み言えという気分です。

「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」のが人間です。とくに日本人にはその傾向が強いようにも思えます。日に日に原発事故報道が少なくなっていくと、事故自体がなかったことのように忘れてしまう。しかし、現実は何も問題は解決しておらず、逆に深刻さを増しています。

これも昨年の話で恐縮ですが、衝撃的な話がありました。8月1日、東電は1号機、2号機の原子炉建屋間にある主排気塔の下部などで毎時「10シーベルト超」という異様に高濃度の放射能汚染個所があったと発表しました。人間は毎時7シーベルト以上の放射線を浴びると確実に死に至るといわれています。10シーベルト超などといえば即死でしょう。単に計数器は10シーベルトまでしか測れなかったのであり、いくらの線量があるのか、正確な数値は誰も知りません。そんな個所がその1カ所だけという保証もありません。いまはどうなっているのでしょう。その後の報道がないのでわかりません。

福島原発の事故は何も終わっていません。この10カ月間、放射性物質は止まることなく大気に、そして海に放出されています。核戦争がなくても、地球はこうして汚染され、終末時計は進み続けるのです。

そんなときに内閣改造だそうです。この国の政治はいったいどうなっているのでしょう。

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