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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2016年1月号 小幌海岸

 存廃をめぐり話題を呼んでいたJR室蘭本線の小幌駅だが1年間の存続が協議されその方向に進んでいる。実は30年前にここを訪れてなんとも思い出深い体験をしている。記憶をたどるとこんな具合……。
 10人ほどで豊浦沖の船釣りに出かけたところ、あいにくシケで中止。そこで船頭さんの提案で、小幌海岸の磯釣りに変更することに。それが苦難というか、びっくり仰天の釣行記の始まりとなった。釣り道具を背負い、教えられた国道37号の礼文華トンネルの静狩寄りにある出口の空き地から道なき道の急坂の沢を下る。約30分ほどの悪戦苦闘の道程。靴はびしょ濡れ、脛は傷だらけ。やっとの思いでたどり着いたのが谷底のような左右がトンネルに囲まれた静寂そのものの小幌駅。無人駅だが短いホームまであり「これが小幌駅か」と初めて見る風景に感動を覚える。しかし海岸までは砂利交じりの坂がさらに続き、やっとの思いで釣り場到着となった。
 こんな苦労のかいがあってか思いがけない大漁。当時はこんな場所でサオを出す人も少なく、ソイ類やアブラコにガヤが投げる度にヒットする満足の釣果で全員大喜び。帰路は小幌駅から日に数本しか停車しない普通列車に乗り豊浦駅まで行き、無事札幌まで帰りついた次第。いま思ってもなんとも懐かしい釣行。またいつの日か訪れたい小幌海岸である。