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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2013年7月号 鯉

 魚の名前にはなにか勘違いするものが多い。例えばシロギスだが、省略してキスと呼ぶ人が多く「キッス」と間違いやすい。またコイも「恋」なのか「やってコイ」なのかややこしい。そういえば北海道の6月はコイの産卵のピークとなり、まさにいまが恋の季節なのだ。深場から浅瀬にと移動(乗っ込み→ハタキ)してオス、メス入り乱れての放卵、放射が行われる。やがて受精卵は水草などに付着してふ化するのだ。
 なるほどコイは漢字で鯉と書く。小川や沼などの山里に多く生息していたことからくるあて字だろうか、なんともこの漢字言い得て妙。ふた昔も前のことだが茨戸川でボート競技の取材中、漕いでいたオールにコイがぶつかり浮かび上がってきたというウソのような本当の話を思い出す。
 コイは少々の悪環境でも生き抜くたくましい生命力を持っている。雑食性からくるもので、なんでも食うことができるのは彼らの口には歯がなく、ノドに咽頭歯という特殊なものを持ち、噛み砕き消化器官に送り込む仕組みがたくましさを生み出している。さらに口の両側にヒゲがありこれはエサを見つけるレーダー的な役割を持っている。
 食べてはこいこくは新鮮なものなら臭みもなく脂があって美味。中国料理の代表、から揚げにしてのあんかけはやはり代用品でなくコイに限る。