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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2013年3月号 ニシンの群れ

 春告魚と書くようにニシンは春だけに釣れたり、捕れたりするものと思いきや、最近は四季を問わず小樽港など道内の各港で釣果が出ている。それはなぜかといえばニシンは北海道サハリン系群の魚で、サハリン沿岸から積丹から稚内に至る沿岸で捕れたとされる。これがニシン景気に沸き、多くの人が漁場で働いた風景であった。
 それは昔の話としてこのサハリン系に対して最近は石狩湾系という新しい系群もある。この魚たちは成長が早く、2歳前後の冬から春にかけて産卵するといわれている。これが現在春といわず年中釣れている魚群と思われる。食べては身が柔らかいので物足りない気もするが、刺し身などにすると脂が少なく以前のものより旨いという利点もある。
 さらにびっくりは、道立中央水産試験場によると桧山沿岸で捕れるニシンは「この地域固有のものと思われる」と発表した。つまり新しい固有の群れというのだ。桧山管内の江差から上ノ国沿岸のニシンは産卵場所がこの一帯と推測され「まだ調査する必要があるが新たな系群の可能性が高い」と話している。ただ、その数は減少傾向にあり、地元の漁協などでは資源回復へ向け放流計画もあるそうで、なんとも楽しく、うれしいニュースであることは確か。すぐ釣りとはならないようだが、ぜひ「桧山ニシン」の誕生であってほしいもの。