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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2011年10月号 ウサギアイナメ

 えりもから日高沿岸はいま各種釣り大会の盛期である。大物が出るたびに歓声があがり、また携帯電話で参加者や一般釣り人にポイントから身長、重量までの釣果が瞬時に知れ渡る。携帯電話の発展がもたらす一昔前なら考えられない大会風景だ。その主役魚となるのがウサギアイナメ。所によってはこれをシンジュとかシジュウと呼び区別しているが、大会などでは単にアブラコとして扱う会が多い。
 だが、見た目はあきらかに違う。アブラコは茶褐色の体表が油を塗った(だからアブラコの説も)ように美しいのに対して、ウサギアイナメは赤褐色、黄褐色、紫褐色だったりとさまざま。これは昆布に似せた保護色ともいわれ色彩でいえば数え切れないほど。さらにホオとエラぶたにウロコがあることや尾ビレが丸いことなどの違いもある。また、日本海やオホーツク沿岸には分布していないとされる。大きさもアブラコはせいぜい50センチだが、ウサギアイナメは60センチにも達する。この身長や重量が大会の人気魚となる要因だろう。
 食べてはアブラコは本州ではアイナメと称され高級魚にランクされ美味。ウサギアイナメはそれより大味でやや劣るとされる。ただ料理の仕方によってはそんなに差はない。新鮮なものをフライにした食感は最高。味噌漬けにした焼き物もうまい。その差を当てる人はまずいない。