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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2010年5月号 桜鱒

 北海道もそろそろ桜のシーズン。今年は各地とも開花予想が例年より早く、なぜか心うきうきする季節の到来である。桜といえばいま日本海、太平洋沿岸ともサクラマス(桜鱒)釣りの盛期。船なら50~60センチの大物があがる。また、最近は仕掛けの改良などで磯からも強烈な引きを楽しむことができる。まさにサクラマス天国ともいえる良き時代である。
 ところでこの魚、サケ・マス科であることはいうまでもない。ではなぜサクラという優雅な名前が付けられたかというと、身が(特にオス)満開の桜を連想させる美しさからきているのだが、地方によっては単にカラフトマスと区別するために付けられたに過ぎないという説もある。
 サケ・マス科の魚は、大半は川から海に下り大きく育ち、再び産卵のために川をそ上する。これを降海型という。ただ、サクラマスの中にはそのまま一生を川で過ごすものがいる。それがヤマベ(本州ではヤマメ)。川では採るエサの栄養が少ないのでせいぜい30センチまでにしか成長しないが、この小さな身体ながらももう一つ大きな役目を果たす。それはそ上するサクラマスはオスが少ないためヤマベのオスが代役を務めるというのだ。ウソのような話だがサクラマスのそ上はメスが断然多いのは事実。あなたが釣った魚が実はヤマベとのハーフであるかも知れない。まか不思議な魚の世界である。