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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2010年4月号 アオリイカ

アオリイカをご存知だろうか。もちろんイカの一種だがスルメイカ(マイカ)やヤリイカの細長い胴体に比べ、丸みを帯びずん胴型のイカである。イカの仲間は世界に85属260種に及ぶとされるがアオリイカもその一族。ではなぜアオリと付けられたかといえば、馬の鞍の下につけ泥よけの楕円形の馬具(障泥=あおり)に似ているからだ。
 これを食べる機会に恵まれた。コリコリした食感、甘みのある独特の味は他のイカとは少々違ったものであった。ひと昔前まではアオリイカは北海道では捕れたり釣れたりしないといわれていた。だが、最近は温暖化の影響もあってか道南沿岸や寿都あたりでも揚がっている。実は大変高価なイカで大きく立派なものは1キロ5000円以上するという。それを食べたのだからなんとも幸運だったわけ。
 スルメイカはアカイカ科なのに対してアオリイカはジンドウイカ科で別種とされる。海の中で泳いでいる時は、内臓が透けて見えるので別名ミズイカとかシロイカとも呼ばれる。寿命は約1年と短いのだが胴長40センチ、重さ5キロにも成長する。それだけに食べ応え十分。
 アオリイカのするめは「一番するめ」と名付けられ、最高位にランクされる。ちなみにスルメイカは「二番するめ」で下に置かれる。我々道民にはなじみのあるスルメイカだけにまことに残念。