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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2009年8月号 エゾという冠

北海道の動物、植物の名前の頭(冠)につく「エゾ」という名称は多い。例えば魚でいうとエゾメバルなどはその代表的存在。またの名をガヤというが、ただ釣り人は決してエゾメバルなどと呼ばない。船上や磯で「おーい、エゾメバルが釣れたよ」はなんともまだるっこいし「ガヤがきた」で済むからである。
ガヤは集団で泳ぎ回り、ガヤガヤとうるさいほどいて、また釣れることからその名が付いたといわれている。事実、20年ほど前まではエサを下ろせばいくらでも釣れたもの。中には捨てて帰る人さえいた。いま思えばほんとうにもったいない話である。ところが最近はそれほど釣れなくなった。資源不足とか漁師が網で捕りだしたからと諸説いろいろあるが、釣り人にとっては寂しい限り。元のガヤガヤ状態に戻って欲しいものである。
釣れなくなった分、「ガヤはおいしい魚」と料理して食べる人も多くなった。メバルは築地市場では高級魚として扱われる魚。その近縁魚ならまずいわけがない。こってりと煮付けたものはほんとうにうまい。刺身もイケるしソイにも勝るとも劣らない味である。ガヤは意外に小ぶりな魚。成長しても20センチ前後が平均とされる。いわゆる尺魚とされる30センチになるまでは10年はかかる。こんな釣っても面白く、食べてもおいしいいまや貴重な魚。釣り人よ断じて粗末にしてはいけない。