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集部日記

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2014-05-26 週刊誌レビュー(5月19日~5月25日)

19日の週の各誌は、週の前半発売(週刊朝日、サンデー毎日、週刊ポスト、週刊現代、フラッシュ等)と後半発売(週刊新潮、週刊文春、フライデー等)で、報道の内容が大きく異なっていました。前半発売は、いわゆる「美味しんぼ」事件のドタバタ劇などがメーン。後半発売は男性デュオ「チャゲ&飛鳥」のASKA(本名・宮崎重明)の覚醒剤事件一色といった感じでした。

そもそもは昨年8月の「週刊文春」のスクープ。「シャブ&飛鳥」の見出しは衝撃的でした。同誌の5月29日号は、ASKAは全国のさまざまな反社会的組織とパイプを持ち、札幌、東京、大阪、福岡と、強力な入手ルートがあったようです。「フライデー」6月6日号は巻頭カラー5ページを含む全15ページの総力大特集。東京・目黒区のASKAの自宅と、同港区の愛人と見られる女性のマンションを空撮。並々ならぬ力の入れようです。この女性の過去も、かなりの部分を暴いています。有名人、クスリ、女、暴力団……。まさに週刊誌報道の真骨頂と言っていいでしょう。また、人材派遣大手のパソナグループの名前も出てきて、今後どこまで捜査が広がるのか注目されるところです。

こう週刊誌が何誌もあると、企画がかぶってしまうことも往々にしてあることです。表紙の女性タレントが同じということもあるくらいですから。そんな中で今週、ちょっとかぶって面白かったのが「週刊朝日」5月30日号のカラーグラビア「こんなところにあった!?“なんちゃって”世界遺産」と、「週刊ポスト」5月30日号の「世界の『奇界遺産』」。写真で同じものはないのですが、視点は「遺産」です。朝日のほうは世界遺産に非常によく似た日本の風景を紹介。笑っちゃうほど似ています。ポストは、世界のギョッと驚く風景を集めた写真の特集。人類がつくり上げた世にも奇妙な世界が堪能できます。

北海道関連でいうと、北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手の記事でしょう。野球解説者の野村克也氏が大谷選手の二刀流を認めた発言をしたこともあり、各誌が取り上げています。実際、5月19日現在、投げては4勝1敗、防御率2・63。打っては打率3割4分3厘、打点12という見事な成績。「フラッシュ」6月3日号は、その野村氏の「ノムさんボヤキ毒全開!『大谷翔平は俺の常識を覆す天才や』」と、昨年の酷評とは打って変わっての大絶賛。「俺が監督でも二刀流で使うよ」と言わしめています。「週刊現代」5月31日号は「投打に絶好調!日ハム・大谷のデカすぎる『目標』」、週刊文春「“エースで4番”も夢じゃない!?日ハム・大谷が驚異の成長」。同誌コラムの「野球の言葉学」では、栗山英樹監督の「翔平はオレのことが大嫌いだろうな」という言葉を取り上げています。さらには「週刊実話」6月5日号の「柴田勲のプロ野球天下無双」では「大谷翔平“二刀流”2年目の進化、セ・リーグ相手の交流戦も楽しみ!」と期待を膨らませています。私の息子は大谷選手と同い年ですが、本当にとんでもない19歳がいるものです。

経済誌を見てみますと「週刊東洋経済」5月24日号は「トヨタ復活の真贋」を特集。その中で「4チャンネル制の行方」と題して、静かなる再編が始まっていると釧路のケースが2ページに渡ってリポートされています。また「雇用がゆがむ」という特集では、官製ワーキングプアの特効薬として注目される札幌市「公契約条例」制定の一進一退が囲み記事で紹介されています。

「週刊ダイヤモンド」5月24日号は「新・中国バイブル」を特集。投資、金融、産業、政治、日系企業、外交についての最新情報を伝えています。20都市を現地取材。とくに産業分野では、中国ネット産業の2大巨頭の一角「アリババグループ」にスポットを当てています。奇しくも東洋経済の緊急特集も「アリババの正体」と、世界を揺るがす“ネットの怪人”に注目。われわれも目が離せません。

今週の出色は、週刊朝日の「巨匠・ジミー・ペイジ」の特別インタビューでしょうか。なぜいまジミー・ペイジなのか不明ですが、往年のファンにはたまらない記事になったことでしょう。「レッド・ツェッペリンの音楽はオーケストラなんだ」というジミー・ペイジ。不満を言えば2・5ページ程度の紙幅しかなかったことでしょうか。その後に続く著名人の「俺のギター」論のほうが、明らかに長い。そのラインアップはChar、さだまさし、春畑道哉、野村義男、浦沢直樹、中島正雄となかなかのメンバーではありますが、どう考えても“付け足し”です。いまやロックの専門誌にもなかなか登場しないジミー・ペイジなのですから、一般週刊誌ではありますが、もうひと踏ん張りしてほしかったと思います。

こんなインタビューを載せる編集長は誰かといいますと、長友佐波子さんという女性です。現在、朝日新聞出版が出す2つの週刊誌はともに女性が編集長。「アエラ」は浜田敬子さん。もともとアエラは女性目線の記事が多く、名だたる週刊誌の中でも異彩を放っていました。そして週刊朝日といえば、一昨年の橋下徹大阪市長の出自にまつわる記事掲載の問題で、編集長が更迭、社長のクビまで飛び、さらに昨年はセクハラで編集長が懲戒解雇されるなど、ドタバタを繰り返した中で女性編集長の誕生となりました。

ちなみに、同誌のエンタメ紹介蘭「目キキ&耳キキ」には、劇団ひとりの初監督映画「青天の霹靂」で主演した大泉洋が登場しています。また、週刊現代のモノクログラビア「地方のテレビ局で見つけた『美人女子アナ』たち」には、HBCの高橋友理さんが紹介されています。気になる方は、ぜひチェックを。それでは、また来週。(鈴木正紀)