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サスティナビリティ(3)
札幌は緑豊かか?
更新日:2007年11月19日

    

 ポプラ並木、ニセアカシアの木陰、木々に囲まれた時計台。ロマンに満ちた札幌のイメージが浮かび上がるが、初めて訪れた人たちにとって、そのイメージが幻想であったと気付くには時間がかからない。
 「札幌って緑が少ないね」が、一般的な旅行者の感想である。街路樹は少なく、またあってもその緑はささやかなものであり、林立するビルの敷地には緑の空間がほとんどない。札幌を取り囲む藻岩山、円山などの緑が濃いだけに、市街化区域や住宅地域に目を転じると無残に自然を切り裂いたかのような印象をいっそう受ける。
 航空写真等で判断される緑の地域は「緑被地」、その比率は「緑被率」というそうである。
 平成17年3月の国土交通省緑化施策実施調査によると、札幌市市街化区域の緑被率は19.9%で、神戸市の34.0%、さいたま市の32.2%、北九州市の28.6%と比べ大きく下回っており、仙台市、京都市、広島市、福岡市と比較しても劣っている(札幌市環境局みどりの推進部発行「平成18年度事業概要」から)。
 資料には出ていないが東京と比べても札幌は緑が少ないと感じる。
 東京は寺社仏閣などの歴史的建造物が多く、その周りを緑が取り巻いているという面もあろうが、並木の豊かさ(ほとんどの道路沿いに枝を大きく広げた樹木が植えられている)とビルの周りの緑化の面では、札幌と大きな差があると感じられる。 最近オープンした東京ミッドタウンは敷地の3分の1が緑地になっており、新丸ビルは7階の広いテラスにガーデンを設置している。これらの新しくできた施設には買い物や憩いを求めて今も多くの人々が訪れている。憩いを求めて訪れるビルが札幌にどれだけあるだろうか。
 緑豊かな札幌を世界に訴えるためには、他都市を大きく凌駕する市内中心部の緑被率を実現することが必要であろう。