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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2018年3月号 ムールガイ

 最近スーパーなどの店頭でムールガイを売っている。それもきれいに殻をむいて、冷凍までされているのだから大変ありがたい。さらに食通の人たちにいわせると、この食材がないとできない料理があるのだそうで「大変便利な世の中になった」と口をそろえる。
 漢字で書くと紫胎貝(むらさきいがい)。なぜなら貝殻が紫色をしているのが理由のようだが、ムールガイとかイガイなどとカタカナの名を付けられるとなにか食欲が沸いたり、思わぬ購買欲をそそられるよい例だろう。これこそ「意外」な現象か…。
 ヨーロッパが原産で、外国航路の船の底などに付着して日本各地の海に広く分布されるようになった。繁殖力はすごく、北海道でも港内の岸壁や岩場にびっしりへばりついている。一時は大事な設備に取り付いて厄介もの扱いを受けたこともあったよう。ただ、イタリアやフランス料理の人気とともに評価が変わり、いまや人気貝の一つになった。一般的には酒蒸しがうまいとされるが、貝付きの新鮮なものでないとそうはいかない。
 貝には先端部に繊維状の太い紐(毛にも見える)のようなものが付いていて、これが岩礁に付着して波に流されないたくましさを見せる。本州では「似たり貝」と呼ぶ地方があるが、毛がついた貝が半開きになった状態はなにかに似ている。ただここで詳しく書けないのは残念。