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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2018年10月号 愛魚女

 アブラコ釣りの季節である。その昔は晩秋が釣期とされていたが最近は釣り人が早々と日高沿岸などに繰り出して年々その時期が早くなっている。
 ところでこのアブラコ、近縁の魚が多く釣果の際も判別が難しい。そもそもアブラコというのも北海道だけの呼び名でアイナメというのが正式名。アイナメは縄張り争いをする魚で、互いの口で攻撃を仕合うことからする「相い舐め」が語源とされる。漢字では「愛魚女」と優しい表現が用いられる。アブラコという由来も魚体表面が脂を塗ったように美しいことから付けられたよう。
 北海道で釣れるのはこのアブラコ(アイナメ)を主にウサギアイナメ、スジアイナメ(ハゴトコ)、エゾアイナメ(スナアブラコ)、クジメなどだが、いちいち見分けるのは面倒と釣り会では総じてアブラコとして審査する場合が多い。最長に成長するのはウサギアイナメで75センチの記録がある。対して小柄なのがクジメで20センチ前後とかわいらしい。クジメはあまり聞き慣れない魚だが道南の沿岸に多く生息して他の種は側線(水流や水圧を感じる器官)が5本だが、これだけは1本と異色の存在。
 食べては本種のアブラコが一番おいしく東京の築地市場でのアイナメ評価は高級魚に入るほど。岩陰などに2~3匹で潜み、捕食する習性があるので同じポイントに打ち込むのが好漁のコツ。