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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2013年5月号 サワラ

 心うきうきする春の到来である。特に今年の冬は寒さが厳しく、春を待ち遠しく思った人も少なくないだろう。ところで北海道の春の魚といえばすぐニシン(春告魚)を思い浮かべるが、魚偏に春と書いた鰆=サワラなどもその一つだろう。
 サバに近い仲間で、体側に小さな黒色班が並び魚体もよく似ている。なぜサワラかというと腹部が細いことから狭腹(さわら)が語源とされている。北海道では道南の網にたまに掛かるぐらいで馴染みは薄いが、最近はスーパーの店頭や回転寿司にも出回るようになり食べては美味。刺し身、塩焼き、酢締めにする。
 さて、春がサワラなら魚偏に四季を書く魚はいるのだろうか。これがちゃんと存在するのだ。=ワカシ、鰍=カジカ、鮗=コノシロである。カジカはおなじみなので省略するがワカシはブリの幼魚で出世魚として有名。ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリとなる。北海道でも最近船釣りでブリが盛んに釣れているのでワカシがハリに掛かってもおかしくない。幼魚を総じてモジャコと呼ぶ。これを捕獲してブリに成長するまで養殖が行われている。
 コノシロはニシン科の魚でマイワシやカタクチイワシとは近縁の仲。小型のものをコハダと呼び寿司ネタとして使われる。同じ近縁であるサッパはママカリという名が付けられ、まま(飯)を借りに行くほど旨いとか。