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集部日記

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2012-06-14 6月の面影

日に日に山の緑が濃くなる6月の北海道。ちょっと前まで寒々しい姿をさらしていた札幌市内の街路樹も、ようやく枝が葉で隠れるほどに茂ってきました。私は街路樹を見るたびに、その痛々しさに心が重くなります。とくに春先の街路樹。まるで、現代の子どもたちを見ているような感覚にとらわれます。

生きるために自由に伸びようとする枝を、大人の勝手で無残に切り落とす。転倒防止のためなのか枠で囲われ、幹はそこにきつく縛りつけられる。まともな成長などできるわけもなく、けれど文句を言うわけでもなく、苦しそうたたずむだけ。

こうやっていまの子どもたちは、誰かに押しつけられたタガをはめられ、夢も、希望も、個性も、可能性も、つまらない大人たちによって〝剪定〟される。そんなふうにダブって見えて仕方ありません。チェッカーズの歌ではありませんが、「熱い心をしばられて、夢は机で削られて…」。そんな子どもたちが大人になり、いまの日本をつくってしまいました。

いまの大人が子どもたちに伝えられることは何でしょうか。私は「この地球上で人間ほどおろかな生物はいない」ということだと思います。その自覚のないことの恐ろしさが、東京電力・福島第1原子力発電所の事故後、あらためて実感させられたところです。

話はかわりますが、6月は私にとってちょっと特別な月です。そもそも、この会社に入ったのが12年前の6月。見習いとしての初出社は6月28日でした。ですから、今月の28日がくれば丸12年。ちょうど干支がひと回りです。

編集長の辞令が出たのも6月でした。編集長としての実務は5月からやっていたのですが、正式の辞令は6月1日付。その年の7月号が1号目です。今回発売になる7月号は25号目。編集長としての仕事も丸2年を過ぎました。

そして、今月22日には弊社の50周年の記念パーティーがおこなわれるという偶然。なぜか節目は6月ばかり。不思議なものです。

私の生まれは1964年、東京オリンピックの年です。ですから年男のときは、必ずオリンピックがあります。弊社に入った12年前、36歳のときは、シドニーオリンピックでした。それからアテネ、北京と続き、今年はロンドン。7月27日から始まります。

明日15日発売の7月号は特集を大きく4つ組みました。1つは「原発停止、そのあとで…」。5月5日に北海道電力・泊原発3号機が定期検査のために止まり、いま北海道は原発でつくった電気はゼロの状態です。果たして、今後どうなるのか。“原発停止後のいま”をテーマにさまざまな角度から“斬る”意欲的な特集になっています。そのほか「百貨店“剣が峰”」「女たちの“点と線”」「教育学―道内私学事情2012」が特集。そのほかにも、一般記事として「道銀(ほくほくフィナンシャルグループ)、優先株式1億743万株の“重荷”」「ソ連崩壊から20年 北方領土“隠された真実”」など、見逃せない内容が満載。明日はお早めに書店、コンビニへ。(鈴木正紀)