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集部日記

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2014-12-15 週刊誌レビュー(12月8日~12月14日)

総選挙が終わりました。5区の選挙事務所から15日午前1時半ごろ自宅に戻って、このレビューをしたためています。結果はご承知のとおり自民党の圧勝。公明党を入れた与党では衆議院の3分の2の議席を獲得し、憲法改正へ大きく近づきました。推定投票率は52%。前回より7ポイントくらい低いようです。日本国民は何を考えているのか。いや、何も考えていないんでしょうね。恐ろしいことです。これで安倍晋三首相は「内閣は信任された」と勝手に解釈し、今後4年間、やりたい放題。国民の多くが「こんなはずじゃ……」と思っても、あとの祭りです。

現時点では、与党325議席、野党他148議席、未2議席。いずれにせよ、自民は改選前とほぼ同じ290議席、公明が4つ増やして35議席というところです。週刊誌の予想は、ほぼ外れでした。自民は50議席減らすという見立てもありましたが、あくまで願望でした。出色だったのが週刊文春12月18日号の「飯島勲の激辛インテリジェンス」。12月5日の時点で飯島氏は「自民党は小選挙区で240、比例代表で73まで伸ばして単独でも計313議席の圧勝だな。公明党も小選挙区は全員当選の9、比例で23まで上積みして計32議席。与党では345議席よ」と予想していました。ピッタリとはいきませんでしたが、他の予想よりはかなり正確。さらに内閣の改造人事については「100パーセント、ナシと予測しておくぜ」とのこと。

しかし、アベノミクスの実態はフライデー12月26日号のように「安倍自民『2年間の通信簿』は格差拡大不況」であり、週刊ポスト12月19日号の「自民の公約達成率はわずか8% 自民・公明『2年前の公約』総点検」です。週刊プレイボーイ12月22日号は「鈴木宗男×佐藤優【東京大地塾レポート】」の第2回で「今度の選挙で安倍政権の暴走を止めないと日本は明治時代に逆戻りする!」と訴えていました。まさに、そうなろうとしています。週刊ダイヤモンド12月13日号の特集は「決められない政の正体 選挙の経済学」でした。“アベノミクス解散”の真の争点は何か、知られざる選挙産業に蠢くヒト・モノ・カネ、目を背けてはいけない本当の「日本の論点」、選挙後の日本は売り?買い?など、国民不在の総選挙をタイムリーに取り上げていました。

この選挙結果を泉下の菅原文太さんはどんなふうに見ているのでしょう。今週は各誌、11月28日に転移性肝臓がんで亡くなった菅原文太さんの追悼特集を組みました。圧巻は週刊アサヒ芸能12月18日号「『秘話』はまだまだ残っとるがよう!菅原文太『仁義なき戦い』共演俳優たちが明かした文太兄ィ」の記事12ページ+カラーグラビア「追悼!傑作シネマと本誌秘蔵フォトで綴る菅原文太『漢』のアルバム」6ページ。それに映画監督の井筒和幸さんが連載している毒舌ストレート時評「アホか、お前ら!」は「銀幕の文太親分の孤高に映画を目指そうと決めた」の1ページで、全19ページを割いていました。サンデー毎日12月21日号は「昭和の男がまた一人…菅原文太さん逝く 妻・文子さん『夫は命を懸けて沖縄に行きました』」6ページ+カラーグラビア「追悼 死んでしもうたのう 菅原文太さん」5ページ、それにコラムニスト・山田美保子さんの連載「ワイドショーの恋人」で「健さんに続いて菅原文太さんまでも ビジネスマンの足を止めさせた訃報」1ページ、さらに連載「牧太郎の青い空 白い雲」は「なぜ、文太はあの『北陸代理戦争』を降りたのか?」2ページで全14ページ。

そのほか、週刊ポスト「追悼 映画人・北野武が語る菅原文太と高倉健『共鳴して逝った最後の銀幕スターたち』」4ページ+モノクログラビア「秘蔵アルバム アウトローもコミカルに演じ切った銀幕スター 菅原文太『昭和の顔』」4ページの全8ページ。週刊現代12月20日号はモノクログラビア「追悼グラフ 菅原文太とその仲間たち」の7ページ。週刊SPA!12月16日号「反原発、反基地移設、反特定秘密保護法……菅原文太 晩年の『仁義なき戦い』」2ページに、連載の「坪内祐三×福田和也 文壇アウトローズの世相放談『これでいいのだ!』」のテーマは「実はハイカラだった高倉健とすごく知性的だった菅原文太」4ページの全6ページ。週刊大衆12月22日号「高倉健に続き“昭和の大スター”がまた逝った…追悼秘話 名優・菅原文太 知られざる壮絶人生」4ページに、ケーシー高峰の連載「グラッチェ哉、人生」の「菅原文太さんとの思い出」1ページに、コラム「須藤甚一郎の偏見自在」は「最期まで反戦、反原発を訴えた文太さん」の囲み記事で全5.5ページ。週刊朝日12月19日号は「追悼 菅原文太さん 実録・闘いの日々」5ページ。週刊プレイボーイ「菅原文太の遺言『弾ぁ、まだ残っとる』」3ページと、連載「爆笑問題の笑えるニュース解説」の「高倉健さんと菅原文太さんが死去 『田中と高倉健』『太田と菅原文太』ふた組の接点とは?」2ページの全5ページ。週刊実話12月25日号は「本誌しか書けない秘話!高倉健vs菅原文太 実録ヤクザ伝」4ページ。フラッシュ12月23日「反権力を貫いた『文太兄ィ』81年の生涯―菅原文太、反安倍・反原発・反農協、左寄りの美学!」2ページというところでした。

ここにきて百田尚樹さんの書いた『殉愛』について、遺族同士のバトルが本格化してきました。週刊朝日が「スクープ!渦中のやしきたかじんさんの長女独占初激白『百田尚樹さん、事実は違う。なぜ、私に取材をしなかったのか』」とやれば、フライデーは「家鋪さくら独占手記『重婚疑惑、直筆メモ捏造疑惑、すべてに答えます』」と袋とじの記事。「家鋪さくら」というのは渦中の、たかじんさんの妻です。この妻は、さらに「スクープ独占公開 これが『やしきたかじんの遺言書』だ!」と遺言書の現物を出してきて、自らの正当性を訴えていました。これも袋とじ。週刊新潮12月18日号は「未亡人の重婚疑惑!訴訟乱立!『純愛』炎上騒動!当事者双方インタビュー!故やしきたかじん『遺族と関係者』泥沼の深層」と5ページの特集。週刊実話が著者について「百田尚樹氏が突如沈黙したやしきたかじん『純愛』訴訟“裏”」とやれば、週刊文春は「林真理子さんの疑問にお答えします」と百田さんが独白していました。

今週、私が注目した記事は、週刊プレイボーイの「国民を犠牲にしてでも基地&原発を維持したい『日本の真の支配者たち』を倒す方法」です。元首相の鳩山友紀夫氏と『日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか』の著者・矢部宏治氏の対談記事。時の首相でありながら、あまりにも日米関係の実態を知らなかった鳩山氏には、いまさらながら驚かされます。しかし、記事の本質はそんなところではなく、日米関係の“見えない力”とは何なのかに迫っていきます。孫埼享氏をはじめとする“米国謀略論”の流れですが、事象の一つひとつについて米国の関与があると仮定すると、すべて腑に落ちるのも確かです。ちなみに矢部氏は1960年兵庫県生まれで「書籍情報社」の代表。同書は発売1カ月で5万部というベストセラーになっています。もう1つ。Newsweek日本版12月16日号に掲載されていた「女性警官の採用試験に『処女検査』は必要か」という記事も琴線に触れました。インドネシア警察のことなのですが、かなり以前からおこなわれていたようです。背景には「処女は健康で道徳心が強い」という考え方があるようですが、もちろん何の科学的根拠はありません。それでもいまだにこうしたことがおこなわれていること自体、新鮮な驚きでした。週刊現代の「20人に1人の『性的マイノリティ』を巡る一考察 アップルCEOの『私はゲイ』告白 あなたはどう考えますか」も一読の価値があります。

北海道関係の記事を見ると、週刊文春が「北島三郎独占告白『今の紅白は大人が楽しめない』」を掲載。昨年、出場50回を機にNHKの紅白歌合戦を卒業した演歌界の大御所、北海道出身の北島三郎さんが、紅白への思いを語り尽くすという内容です。ただ北島音楽事務所の現状を見ると、ちょっとビミョーな感じも受けました。週刊ポストには「いずれは紅白!輝け!平成の『美人演歌歌手』競演」というモノクログラビア企画がありました。そこに北海道出身の水田竜子さんが紹介されています。来年1月4日には38歳になる水田さんは、1994年「土佐のおんな節」でデビュー。2007年「刳れ花の宿」で日本レコード協会ゴールドシングルを受賞。来年2月には新曲「噂の港」が発売される予定です。地元・旭川市のカラオケ教室で練習し、NHKの「のど自慢」のグランドチャンピオンをきっかけにレコード会社にスカウトされました。高校を1年で中退し上京。しかし、泣かず飛ばず。ヒット曲が出るまで15年かかったという苦労人です。ビジュアル的には、同誌の写真を見る限りなかなかの美人です。フラッシュの表紙は北海道出身のモデル・虎南有香(こなん・ゆか)さん。連動したカラーグラビアも3ページにわたって掲載されていました。週刊実話連載の「めちゃ2濡れてるッ!AV特報」には、北海道出身のAV女優・かすみりささん主演の「熟女はキスをガマンできない」が紹介されていました。何かでAV引退と見た記憶があるのですが、思い違いかなあ……。

サンデー毎日が「スキージャンプW杯またも史上最年長V 葛西紀明『長寿現役×レジェンド』マル秘舞台裏」と42歳5カ月でW杯優勝の秘密を探っていました。一方、週刊大衆は「惜別特集 今年、現役を退いた勝負師たち―2014年『引退アスリート』10人」というグラビア企画に、北海道出身のスキージャンパー・岡部孝信さんが紹介されていました。こちらは44歳です。週刊文春は「有名OB・OGで読み解く!『名門校』本当の実力」を特集。教育ジャーナリスト・小林哲夫氏が全国62校のリストを掲載しています。北海道からは札幌南高校のみ。OBとしてあげられているのは、久間十義、大崎善生、円城塔と作家が多いんですね。そのほか岩田聡任天堂社長の名前もありました。サンデー毎日の「後悔しない病院選び」は慢性膵炎の治療実績ランキングを掲載。北海道から唯一「手稲渓仁会病院」が全国5位にランクインしていました。北海道・東北の地域別でみると同病院のほか、札幌厚生病院、北海道消化器科病院、札幌東徳洲会病院も実績のある病院として紹介されていました。

12月19日に販売を終了する年末ジャンボ宝くじ。週刊アサヒ芸能は、宝くじ研究家・山口旦訓氏が推薦する“ツキ売り場”を紹介。「『究極の7億円ツキ売り場』全国10」として、10カ所をあげています。その1つが札幌の「大通地下チャンスセンター」。実際、1等が7本も出ています。週刊新潮は「地震と噴火が相次ぐ1000年ぶりの大変動期 日本列島の『地下』は今どうなっているのか?」という記事で、3・11以後に活性化した火山が北海道では10あると報じています。週刊現代連載の「絶景日本遺産」は「雪化粧も美しい花咲岬の根室車石」を紹介。週刊アサヒ芸能連載の「秘境駅にひとり」が取り上げたのは根室本線「上厚内駅」。昔のままの木造の駅舎は風情があります。秘境点数は100点満点で28点。週刊大衆連載の「はんつ遠藤の美味巡り極うま麺」では、札幌グランドホテル別館1階の「北海道ダイニング ビッグジョッキ」の「元祖ラーメンサラダ」1000円が紹介されていました。

本日15日は、財界さっぽろ新年特大号の発売日です。全362ページ、文字通りの“特大号”です。巻頭のカラーグラビアは北海道日本ハムファイターズの入団会見とファンフェスティバルの模様を7ページにわたって特集しています。あなたの弾けんばかりの笑顔が写っているかもしれませんよ。いますぐ書店、コンビニへ。ではまた来週。(鈴木正紀)