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集部日記

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2014-11-19 週刊誌レビュー(11月10日~11月16日)

先週は初の休載、さらに今回はアップが3日ほど遅れてしまいました。といいますのも、まさに上記の期間、11月10~16日は台湾に行っており、北海道を留守にしていました。私的な旅行というわけではありません。台湾政府の招待による取材です。大変貴重な経験をさせていただきました。あらためて台湾関係者に御礼を申し上げます。いま台湾は経済成長の新しい動力として「自由経済モデル区」を設定し、そこに海外からの投資を募っています。それをアピールするため台湾政府は今回、外交のある国々にオファーを出し、21の国と地域から26人の記者が集まりました。私もその中の1人なのです。なぜ、地方の雑誌社が選ばれたのかというと「台北駐日経済文化代表処札幌分処」の推薦があったからです。日本からは当社のほかに産経新聞から2人と神奈川新聞から1人が参加するはずでした。しかし、直前になってこの2社はキャンセル。日本からは私1人が行くことになってしまいました。ある意味、日本代表です。正直、これにはまいりました。というのも今回の取材は、ブリーフィングから質疑応答まで、すべて英語。通訳などいません。必ずしも英語が得意ではない、というより大嫌いな私にしてみると、かなりハードルが高い。それゆえに日本人の仲間がいると、たぶん私より英語力は上だと思いますので、その人たちの力を借りて議論の内容を理解しようと、かなり他力本願的に思っていたのです。ところがどっこい、ふたを開けてみると2社は辞退……。

実際、出発日の11月10日は4日前から会社に泊り込み、それでも12月号の編集作業が押しに押して、結局、会社を出たのは10日午前10時過ぎ。飛行機は午後3時20分発。それに間に合わせるための空港バスの時間は午後1時10分。自宅近くの「電車事業所前」停留所から北都交通のバスに乗らなければなりません。渡航の用意を何もしていませんから、それから自宅に戻り、大急ぎで準備をするという、かなり危険な状況でした。その意味では私もキャンセルしてもよかったのですが、せっかく推薦をいただいたのに、そんな失礼なこともできません。汚い話ですが、4日間着の身着のままですから、シャワーだけは浴び、何とか準備を済ませて自宅を出ることができました。

台湾での話は、またの機会に譲りますが、現地に行くと、まさに世界中の記者が集まっていました。主に新聞と経済誌ですが、テレビも2社ほどいました。事前に聞いていた話では、台湾と国交があるのは南米の新興国とか太平洋の小さな島々の国が多いということでした。しかし、実際にはそんなことはありませんでした。アメリカからは2人、インドからは3人、オーストラリアからは2人の記者、そのほかヨーロッパからはフランス、イタリア、スペイン、アンドラ、スイス、オランダ、アイルランド、スコットランド、チェコ、アフリカからは南アフリカ、中東からはイスラエル、クウェート、北米からはカナダ、南米からはアルゼンチン、チリ、アジア・オセアニアからはベトナム、フィリピン、ニュージーランド、そして日本から各1人ずつ。本当にさまざまな国の記者と知り合いになれたのは、ありがたい話です。こんなことでもない限り、なかなか地球の裏側の人と接点は持てないですからね。無理して行った甲斐がありました。

さて、わずか1周間、北海道を留守にしている間に、日本ではいろんなことが起きていました。最初に驚いたのは、解散・総選挙の話です。もちろんこの間、週刊誌でも取り沙汰されていた話題ですが、年内はないだろうという空気でしたからちょっとびっくり。そもそも大義がありません。いま政府・与党は衆議院で320以上の議席を持っています。非常に怖い話ですが、やろうと思えばどんな法律も通ってしまいます。でも、あえてそれをせず、解散するという意味がわかりません。日本をよくするための法律改正が、いくらでもできるのです。でもそれをしません。結局、安倍晋三さんの頭の中は、どうやって長く首相の座を維持するか、その結果として憲法改正、軍隊を持てる国にする意外、なんのビジョンもないということです。それも、かなり幼稚な発想で。知性の欠片も感じられません。

そんな中、フラッシュ11月25日は「永田町は走り出した 自民40減惨敗!民主40増大前40増大善戦!安倍『返り血総選挙』の行方」との記事。サンデー毎日11月23日号は「『年内解散説』全真相 安倍・菅・谷垣が仕掛ける『煙幕解散』『12・14』投開票なら『安倍自民』40議席減の衝撃」、フライデー11月28日号は「『消費増税は先送り』『総選挙だ』“安倍の脅し解散”裏の裏」、週刊新潮11月20日号「『読売新聞』の解散記事が瓢箪から駒?財務官僚にうんざりで消費税先送り?12月21日投開票!?『安倍総理』出血大博打で誰が笑うか?」と、それぞれ報じています。意外にも(笑)、サンデー毎日が投開票日を当てています。ご承知の通り、弊誌「財界さっぽろ」は毎月15日発売。次号では、物理的に衆院選の話題にまったく触れられませんので、あらかじめご了承ください。ちなみに、週刊大衆11月24日号は「直撃取材“すべてを知る男”鈴木宗男代表に緊急インタビュー!日本の闇『政治家とカネ』ぶち撒け」が掲載されています。

今週、各誌がこぞって取り上げていたのが中国漁船によるサンゴの乱獲問題。他国の海を荒らし放題、環境破壊などまったく気にしない実態を報じています。週刊現代11月22日号は「サンゴ密漁 中国人の本音は『日本人も獲ればいいのに』」、週刊文春11月20日号「中国サンゴ密漁船を撃て!海保特殊部隊SST中国漁船『急襲逮捕』現場」、Newsweek日本版11月18日号「サンゴ密漁事件で中国政府が『弱腰』の訳」、フライデー「中国ドロボー船 次の標的は長崎・五島列島だ!」、週刊実話11月27日号「サンゴ密漁中国船は海上民兵!防衛省が厳重警戒する12・13尖閣上陸」、フラッシュ「赤サンゴ密漁は“隠れ蓑”…船内には探知機材、手当も出ていた 中国漁船200隻『正体は海上民兵』」という具合です。各誌「密漁」という文字を見出し取っていますが、あれだけ大っぴらにやられて密漁もないでしょう。確信犯的にやっています。日本政府は毅然とした態度でのぞまないといけません。これは領土問題のような2国間の話ではないのです。まさに環境破壊です。地球的な話です。世界世論に訴え、中国政府に自制をさせるようにもっていかなければなりません。安倍さんには、そんなこともできないのです。

さらに各誌が興味を示していたのが、大阪の女性刺傷事件。この犯人は舞鶴女子高生殺人事件で無罪を勝ち取った中勝美容疑者でした。フラッシュは「『舞鶴女子高生はオレが殺った』 大阪メッタ刺し犯が拘置所同房者に告白していた!本誌独占スクープ『バールを埋めたのは隣の山』、男の足首には猥褻な刺青が…」、週刊文春「舞鶴女子高生惨殺『無罪』後に38歳女性メッタ刺し 中勝美容疑者『どん底』人生」、サンデー毎日「舞鶴女子高生殺害『無罪』男の“黒すぎる人生”」、週刊実話「大阪スナックママ死傷『舞鶴事件』無罪確定男のケダモノ女狂い」、週刊現代「『舞鶴事件』の悪夢再び 無罪判決の後始末」、フライデー「独占入手 舞鶴女子高生殺人事件無罪男から届いた手紙『お話をしたい事があります』」。舞鶴事件も中容疑者の犯行に間違いないと言わんばかりの内容ですが、真相は本人にしかわかりません。どんな制度にも完璧なものはありません。現状の日本の裁判制度も然りです。だからといって無実の人を犯罪者にしてはいけないのです。仮に真犯人を無罪にしたとしても「疑わしきは罰せず」の精神は曲げてはなりません。最近の裁判を見ているとそうとばかりもいえない判決もありますが……。

週刊誌報道の後追いで、新聞でも取り上げられていましたが、ホステス歴を隠していたとして日本テレビの内定を取り消された女子大生の記事が3誌に出ていました。「独占スクープ」と銘打ち、顔出し実名告白を掲載したのは週刊現代の「ミス東洋英和が日テレの『女子アナ内定』を取り消された理由」。独占のはずなのですが、フライデーにも「日テレ『女子アナ内定取り消し』ミス東洋英和『私は闘う』」が出ています。同じ講談社だからでしょう。週刊新潮も「たかが『ホステス歴』で女子アナ内定を取り消し『日本テレビ』愚の骨頂」と日本テレビの対応を批判しています。日テレ側の取り消しの言い分を見れば当然でしょう。詳しくは各誌をご覧ください。

日米野球がおこなわれていました。週刊大衆は「広島・前田健太だけじゃない!日米野球でメジャーがツバをつける侍ジャパン『100億円の日の丸投手3人』」という記事を掲載。その3人とは、オリックス・金子千尋、阪神・藤浪晋太郎、そして、もちろん日本ハムの大谷翔平です。週刊新潮は「年俸25倍『メジャー猛者』にいどむ投手『大谷翔平』」。週刊実話は「日ハム黄金ルーキー有原弘平を先輩風で潰す“二軍の長老”斎藤佑樹」を取り上げていました。

今週グッときたのは、週刊ポストの「伝説の総会屋・小池隆一『なぜ大手銀行は私に100億円を出したのか』」です。まさにスクープインタビュー。たった1人で第一勧銀、四大証券を手玉に取った男の初激白です。読み応えあり。また同誌のモノクログラビアには「巨大公共事業『四大バカ査定』の決算」を掲載。全国の4カ所で建造費計1000億円超の公共事業を取り上げ、血税をどぶに捨てた大失敗の事業を紹介しています。その1つに富良野市の東郷ダムもノミネート。着工から37年たっても未完成。343億円の欠陥ダムに、さらに血税46億円が投入されるといいます。狂気の沙汰です。いくら消費税を上げようが、出を何とかしない限り国の借金は増えるばかりです。

もう1つ、ある意味スクープだと思ったのが週刊SPA!11月18日号の「グラビアン魂」。登場したのは小泉麻耶さん。巨人軍の阿部慎之介選手とのゴシップが出た、このタイミング。ベストです。グラビア選者である、みうらじゅんとリリー・フランキーとのやり取りを見ていると、たまたま前から決まっていたようです。でも運も実力のうちです。

そのほか道内関係ですと、週刊東洋経済11月15日号の「ブックス&トレンド」では『夕張再生市長』(講談社刊)を書いた鈴木直道夕張市長のインタビューが掲載されています。また週刊エコノミスト11月18日号は「バーチャル歌手、初音ミクが米国進出 アイドル産業に発展する可能性」として、ロサンゼルス在住ジャーナリスト・土方細秩子さんのリポートのほか「初音ミクは『創作のデモクラシー』だと説明しています」とクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長のインタビューも出ています。週刊朝日の「認知症になっても優しい街、安心な街、住みよい街 日本各地の“支える取り組み”を総力取材」では、北海道から苫小牧市と釧路市の取り組みが紹介されています。サンデー毎日は「『三浦綾子文学』を支えた半世紀『天使のような』夫光世さん逝去」という記事もありました。ではまた来週。(鈴木正紀)