「情報を先取り、タブーに挑戦」を編集方針とし、生活者・企業経営者に
最新かつ有益な情報価値をご提供する、北海道の地域政治・経済誌

ロゴ

トップページ > 編集部日記

集部日記

このエントリーをはてなブックマークに追加

2014-10-14 週刊誌レビュー(10月6日~10月12日)

1週間がたつのが早いこと。前回のアップは10月10日ですから、中3日でのレビューとなります。今週は写真週刊誌が北海道に関連したスクープを飛ばしています。フラッシュ10月21日号は「安倍政権と財界の闇!! ニトリ社長と安倍首相『蜜月原点』は熱海豪邸!」。以前にも他誌で安倍晋三首相と似鳥昭雄ニトリホールディングス(HD)社長のゴルフや献金について取り沙汰されたことがありました。今回はそれに、2010年にニトリHDが買った熱海の「銀山」が、かつて岸信介元首相の別荘だったことも合わせて、何らかの癒着があるのではないかとの見立てで記事は書かれています。内情をそれなりに知っている私からすると、これは “有名税”と割り切るしかないと思います。雑誌とすれば、家具販売最大手の創業者と一国の首相が見出しに取れるわけですから、これほど“おいしい”ネタはないわけです。当然、フラッシュは安倍首相との関係をニトリにあてています。ニトリは似鳥社長本人に確認の上、社長室から回答を寄せました。それによると、安倍首相とは共通の知人を通じて知り合い、ここ8年ほど定期的に食事やゴルフをおこなっていること。総理をおりたときも、自民党が下野したときも、つき合いは続いていること。別荘は不動産会社の仲介で購入し、岸元首相が所有していたことは後に知ったこと。また、献金については10年ほど前から理念に共感できる個人に適法の範囲内でおこなっていることなどを回答しています。そこに口利きを期待してとか、政界のタニマチになろうとかということは、ちょっと感じられません。記事もそれ以上、突っ込みようがなく、ちょっと“尻切れトンボ”のような終わり方でした。そのニトリですが、週刊東洋経済10月11日号は「ニトリ、脱・低価格で円安・増税下の快進撃」と報じています。9月25日に発表した2014年度第2四半期決算(3~8月)は売上高が前年同期比12・9%増の2108億円、純利益は同24・3%増の221億円と、初期計画を大幅に超える結果となりました。通期の純利益も計画の390億円を上回って、最高益を更新する可能性が濃厚のようです。

また、フライデー10月24日号は「『イスラム国』志願北大生の素顔と公安警察の妙な捜査」をスッパ抜き。罪もない外国人ジャーナリストを公開処刑するなど、残虐な過激派組織「イスラム国」の兵士になろうとした北海道大学生26歳が、10月6日、警視庁公安部外事3課の事情聴取を受けたといいます。この大学生に密着取材を続けていたジャーナリストの常岡浩介氏は、当局の任意の事情聴取を拒否したところ家宅捜索を受け、4時間がかりでPC2台、携帯電話7台、ビデオカメラ2台等々、記憶媒体の一切合切を押収されたといいます。常岡氏は、なぜ逮捕もしない北大生の一件をマスコミに大々的にリークしたのかが不可解だといいます。そもそもこの北大生、イスラムへの関心や知識がまったくない、現状の自分に不満を持つミリタリーおたくにすぎないようです。彼がシリアに渡ったとしても何もできないでしょう。それは外事3課もわかっていたことで、自分たちの仕事をしているとアピールするために聴取や家宅捜索をおこなっただけと常岡氏は指摘していました。

 それにしてもこの北大生の幼稚な考え方には閉口します。数年前に話題となった「丸山真男をひっぱたきたい、希望は戦争」の論旨と、この北大生の気持ちはほぼ同じなのだと思います。理不尽な格差の固定を流動化させるには戦争しかない、人生一発逆転をするには戦場で手柄を上げること……まさにアメリカの社会の仕組みです。イスラム国も根底には反米思想があると思います。貧困と戦争は切り離せないのです。この北大生、家庭環境がどうだったのか不明ですが、北大に入学できるくらいなのですから極端に貧乏だったとも思えません。一部報道では、就職試験はすべて落ちて、働く先が決まっていなかったともいわれています。また「日本にいても数年後には自殺するだろうから、シリアで死ぬもの同じ」とも言っているようです。しかし、本当に死ぬ勇気があるとも思えません。端的に言えば「甘ったれている」ということに尽きるのですが、それはいまの若者に通じないのかもしれません。もちろん、原因は何か1つに限定されるものではないでしょう。ただ、そんな子どもに育てた親の責任は、やはり大きいといわざるを得ないのではないでしょうか。

今週も各誌、御嶽山噴火についての記事を取り上げています。10月10日現在、死者は56人にのぼり、行方不明者はまだ7人。亡くなった人と生き残った人、どこに差があったのか。週刊大衆10月20日号は「『日本の霊峰・御嶽山大噴火』現地レポート サッカーボール大の噴石が!登山者が証言『生死を分けた瞬間』」、アエラ10月13日号は「御嶽山噴火、生死を分けた一瞬の行動 マツの根元で助かった」、週刊新潮10月16日号「『御嶽山』死者の検視で判明した逆説的『九死に一生』」と報じています。

また、これほどの噴火をなぜ予知できなかったのでしょうか。週刊朝日10月17日号は「戦後最悪被害 御嶽山噴火でわかった『火山噴火予知』は幻想だった」、フラッシュは「御嶽山噴火『予知はできない』と白旗上げた予知連・藤井会長の日当は2万900円」。週刊ポスト10月17日号はモノクログラビアで「無力だった火山大国の防災」を報じ、記事では「警鐘レポート 迫り来る富士箱根破局噴火から目を背けるな」と、次に起こる災害を示唆しています。

サンデー毎日も10月19日号ではカラーグラビア5ページを使い「御嶽山噴火 戦後最悪の火山被害」を鮮明な写真で紹介。記事では京都大学の火山学者・鎌田浩毅教授による「火山列島大変動 御嶽山でささやかれるマグマ噴火の恐れ」。週刊現代10月18日号は琉球大学の木村政昭名誉教授を登場させ「御嶽山噴火を的中させた地震学者が警告 富士山は『5年以内』に必ず噴火する」としています。さらに、週刊アサヒ芸能10月16日号は「『連続噴火』の前兆か、東日本大震災の影響なのか…御嶽山噴火で東北4火山が活発化の戦慄データ!」。東北4火山とは蔵王山、秋田駒ケ岳、吾妻山、八甲田山のこと。週刊プレイボーイ10月20日号は「35年ぶりの大噴火と飛騨群発地震、伊豆諸島異変はこうつながっている 御嶽山は富士山崩壊の導火線なのか?」、フライデーは「専門家が緊急警告!御嶽山は始まりにすぎない 東京五輪までに来る『富士山噴火と連動首都直下地震』」と、地殻変動の専門家で元前橋工科大学教授の浜島良吉氏、地震学者で武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏、海洋地震学の権威で東京大学名誉教授の笠原順三氏の3人の専門家のコメントを掲載。これでもかという煽り記事が目白押しです。

火山噴火予知連絡会が選定した火山は、国内に47あります。うち北海道は、大雪山、十勝岳、アトサヌプリ、雌阿寒岳、有珠山、樽前山、倶多楽、恵山、北海道駒ケ岳と9火山。いつかはわかりませんが、噴火が起こるのは間違いありません。それが地球の歴史です。地球は誕生して45億年といわれています。人類の誕生は約6500万年前。この6500万年の間には無数の火山噴火があったでしょう。これからもあるのです。地震も津波も必ずあります。そんな当たり前のことを人間は忘れているだけなのです。いまのところ、自然災害をコントロールする力を、人類は持ち得ていません。持ち得る必要もないと思います。人も自然の一部です。もっと謙虚にならなければならないのに、それができない愚かな生物です。それも自覚するべきです。そこから始めないと、やはり間違った方向に行ってしまいます。すでに日本は東日本大震災を受け、国土強靭化の名のもとに、かけがえのない自然をこれでもかというほどに破壊しようとしているのですから。いろいろ困難はあるかと思いますが、居住地を高台に移すだけで済むのです。何千億円もかけて防潮堤をつくるなど狂気の沙汰です。こんなことをやってどうして国の借金が減るのでしょう。消費税を上げてもムダに使われるだけです。国民は本当にバカにされています。

「朝日問題」もようやく下火になりました。そして、この間の異様なバッシングに対する冷静な評論が先週くらいから出始めてきました。週刊東洋経済の特集は「新聞・テレビ動乱」。その新聞編は「アンチ朝日キャンペーンはいつまで続くのか 朝日騒動が示す新聞の旧態依然」と、新聞業界全体の問題点を突いています。小ネタとしては、週刊新潮が「新聞協会賞『手抜き除染』に自作自演の闇がある!」、「『朝日新聞』が第三者委員会に選んだのは『身内』と『大甘』」、「汗顔『朝日』が“社長名”で配る『お詫びタオル』」と3本。サンデー毎日が「大学に脅迫状で元記者退職 朝日叩きここまで」というところでした。

本誌の複数の記者もドキッとしたというのが、無料のエロ動画を配信しているFC2の家宅捜索。週刊現代の「警察が捜査を開始!無料動画サイト『FC2』エロ動画、見ていた私は大丈夫なの?」という心境なのでしょう。ちなみに、私はエックスビデオ派でFC2は見ていません。どうでもいいことですけど(笑)。サンデー毎日「わいせつ動画の“配信幇助”容疑で『FC2』運営側会社を家宅捜索」、週刊アサヒ芸能「京都府警がガサ入れ 世界最大「エロ動画企業(FC2)が手を染めた無修整ビジネスの闇実態!」、週刊文春10月16日号「海外エロサイト『FC2』摘発へ 日本人創業者の立件も視野に」とそれぞれ報じています。その謎の創業者に迫るのがフライデーの「FC2動画で億万長者の創業者はいったい何者なのか」。気になる方はぜひ同誌を。

北海道でも女子高生による殺人事件が起こりました。空知管内南幌町です。週刊文春10月16日号は「北海道南幌町、母・祖母殺害事件 17歳少女を狂わせた“虐待の家”」と、モノクログラビア見開き2ページで現場の家を掲載。記事は「大雪でも『外で待て』北海道高2女子が祖母と母に殺意を抱くまで」。週刊朝日は「高2少女が同級生に明かした“動機”『おばあちゃんが嫌い』」。週刊実話10月23日号は「ツイッターでも犯行決意。北海道祖母・母をメッタ刺しにした女子高生の闇」と報じています。

突然、佐世保の女子高生殺害事件の続報が入ってきました。加害者の父親が自殺を図ったのです。これに関する記事は、週刊新潮の「娘の更正よりも自死を選んだ佐世保『女子高生バラバラ犯』の父親」と週刊文春の「佐世保高1女子惨殺『父自殺』本誌が掴んだ全情報」の2本。確かに、自殺するしかない状況に追い込まれていたのは事実だと思いますが、実の息子もいれば、高齢の母親もいます。さらには事件後も支え続けた新しい妻もいます。死者に鞭打つようで心苦しいのですが、父親の選択はあまりにも無責任と言わざるを得ません。自殺する人間は、そうした判断がつかない鬱状態になっていますから、何を言ってもだめなのでしょうけど……。

「今週の大谷翔平」は今週もありません。ただ、フラッシュが「一流アスリート50人『ブレイク前夜』全部見せます」という特集を組んでいます。もちろん、大谷選手も出ています。水沢リトル時代の写真が掲載されているのですが、顔はいまとまったく変わりません。びっくりするほど同じです。そのほか陸上の福島千里選手やスキージャンプの葛西紀明選手などの道産子選手に加え、北海道日本ハムファイターズの選手も多数出ていました。ファイターズ関連では、フライデーが「稲葉篤紀(日ハム)北海道に夢を運んだ愚直な全力疾走男 4万人のジャンプに送られて涙の引退」を見開き2ページで扱っていました。

今週、私が注目した記事は週刊プレイボーイの「目指すのは10年後福島県の電力自給!新電力会社 会津電力の挑戦!!」です。会津電力(喜多方市)は昨年8月に設立されました。役員5人、社員4人の小さな会社です。すでに1メガワットの太陽光発電所と、数十キロワットの小規模太陽光発電所を福島県内に20カ所設置しています。出力の合計は約2・5メガワットで約700世帯分。将来的に目指すのは県内で使用する電力190万キロワットの自給だといいます。はじめたのは、複数の居酒屋を経営していた男性43歳と、江戸時代から続く酒蔵の9代目当主63歳。そんなことができるのかと思われるでしょうが、実際に進んでいます。もちろん、困難もつきものです。目下の懸案は、既存の大手電力会社が買い取りに上限を設定しようとしていること。しかし、そんなことで負けるわけにはいきません。会津電力の挑戦は、北海道にも無縁ではありません。そもそもこれだけ広い北海道に、1つの電力会社しか存在し得ないということ自体、おかしな話です。参考にすべき点は多々あります。

そのほか道内関連の記事としては、週刊新潮のモノクログラビアが「センセイ、目立ってます」との見出しで、9月29日に召集された臨時国会で杖をつく橋本聖子参議院議員を激写。週刊アサヒ芸能には「JR北海道合理化で『ニセコ号』が見納め『新幹線開業で手間のかかるSLが犠牲に』」との記事。週刊SPA!10月14・21日号は、連載「エッジな人々」に俳優の大泉洋さんが登場。「娘っていう“レギュラー番組”が増えたんです」と話しています。また、週刊文春の好評連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」も大泉さん。「僕には北海道代表みたいな気持ちがあるんですよ。東京では日和ってると思われたくなかった。」と先週来、映画「ぶどうのなみだ」の宣伝で各媒体に出ずっぱりです。

また、同誌の企画「沸騰寸前!ネクスト・ブレイクな女たち収穫祭」では、美女を知り尽くしたクリエーター7人がブレイク必至の女性タレントを熱烈推薦。その中の一人、音楽評論家の小貫信昭氏が強力にプッシュするのが、北海道出身のシンガーソングライター、山崎あおいさんです。すでにブレイクしている感もありますが、さらなる飛躍に期待です。また、このレビューで紹介するのは3週連続になるでしょうか、北海道出身のAV女優の大槻ひびきさんが、週刊大衆の企画「色、肉感、締まりを完全検証 人気AV女優『スーパー女性器』10選」に選ばれていました。同誌には「美巨乳グラドル3人 秋のおっぱいぷるるん大盛宴」という企画もあり、Iカップは西田麻衣さん、Gカップは佐藤聖羅さん、そしてJカップに北海道出身の新倉まおさんが選出されていました。

さらに、週刊文春の「時はカネなり」ではシェフの三國清三さんが登場。週刊現代の「ニッポン名城紀行」は北海道・松前町の「松前城」が紹介されています。週刊大衆「はんつ遠藤の美味巡り極うま麺」では、こちらも道南・森町の「東光亭」が。週刊現代「人生の相棒」では、北海道出身の歌手、松村和子さんが愛犬・マリンと登場しています。

今日14日は「財界さっぽろ」11月号の発売日です。ファイターズを引退した稲葉篤紀・金子誠両選手の大特集は永久保存版。イキイキ介護特集も見逃せません。札幌市長選にまさかの動き、近藤龍夫北海道観光振興機構会長の苦悩、渡島信金絶体絶命など、気になる記事も満載です。売り切れ必至!お早めに書店、コンビニへ。ではまた来週。(鈴木正紀)