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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2009年9月号 アナゴ

お盆のころ最盛期を迎えるのがアナゴ釣りである。蒸し暑い夜、それも月の光のない漆黒の闇。これがこの魚の好漁の条件。その昔は暗い海岸線にずらりと釣り人が並び、そのライトの灯はまるでイカ釣りの漁火のようであったと書に記されている。いまでも変わらずこの道の愛好者は多く、夜な夜な釣り場通いに精が出る。
 北海道ではアナゴのことをハモと呼ぶ。なぜかはよく分からないが、正式にはアナゴ科とハモ科に分類され違う種族なのだ。形態や習性がよく似ていることから釣り人や漁師までも同じ魚種と考え、一般的にハモと呼ぶようになったよう。
 沖縄付近で産卵、暖流にのって北上して函館から噴火湾を通り、秋には日高沖に去っていく。従って釣り場は豊浦、室蘭、苫小牧などで日本海ではほとんど魚信がない。日高沖に去らずに磯に住み着くものを「根ハモ」。これは40~60センチにも成長する。逆に20~25センチクラスの細長いものをエンピツハモと称する。
 この魚は非常に用心深く、岸辺で大声をあげたり、海面を照らしたりしては絶対に釣れない。早合わせも禁物で2~3度アタリがあってからゆっくり巻き上げるのがコツ。食べては昔から高級魚と珍重されているだけに上品な味は最高。大型は蒲焼にするとウナギにも劣らない。また、寿司ネタ、天ぷら、フライ、煮付けとなんでもイケる。