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マルハニチロ 北海道支社

慣れ親しんだマルハニチロのロゴ(左)から新たなロゴへ生まれ変わる

ルーツの海を起点に国外フィールドへ移行する

 145年の歴史を持つ世界屈指の水産物サプライヤーは、26年3月に社名を「Umios(ウミオス)」に変更する。

 海外マーケットでの利益を現状の45%から70%以上に引き上げるべく、外国人にも発音しやすい「Umi(海)」という文言を採用。同時に日本企業だと連想できるようにしたという。

 新たなイノベーションの集積地として注目される高輪ゲートウェイに本社を移転し、国内外のアカデミアやスタートアップとの連携強化も図る。

 背景にあるのは、日本の水産業界全体の課題だ。村本泰生支社長は「少子高齢化で人口減少が進み、国内市場が縮小している。国外に目を向ける必要があった」と語る。

 課題はほかにもある。日本の水産資源は減少の一途をたどっており、特に道内市場への影響は顕著。これに対しては養殖的視点で切り込んだ。

 9月、養殖が困難とされるサンマの事業レベルでの試験養殖に世界で初めて成功。大量生産技術の開発や、人工ふ化から育った親魚が産んだ卵を成魚まで育てる完全養殖に向けて取り組んでいる。

 一方で同時期、サンマなどの水産缶詰を製造するマルハニチロ北日本釧路工場では、減塩缶詰シリーズ「減塩いわし蒲焼」「減塩さんま蒲焼」の製造をスタート。道産の水産資源を減塩という付加価値を付けて全国へ届けている。

「食塩の過剰摂取は日本人の栄養課題です。北海道の水産資源を起点に解決していきたい」と村本支社長。

 

村本泰生支社長
缶詰を筆頭にさまざまなヒット商品を世に送り出している