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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2009年10月号 秋刀魚

サンマのおいしい季節である。漢字にあてると秋刀魚。手に持って掲げると刀(かたな)のように見えるところからくる。また持った際、曲がらずにピーンと立っているのが新鮮で美味とされる。目の黒いものと、身の厚い魚体が脂がのりうまい。付け加えると刺身にして食べるなら、わさびでなく一味唐辛子がよい。焼き物にするなら1~2日冷蔵庫で寝かしたものが味がよい。
 ところでいま捕れるサンマがなぜうまいかというと、これからの寒さに耐えるため体に脂肪を蓄えなければならない。その時期なのである。サンマの大移動は有名で、集団になり夏にオホーツク海をスタート、南下を始める。それを北海道沿岸や東北地方で秋に捕獲するのだからまずいはずがない。最後は沖縄ぐらいまで達するといわれる。
 この移動は太平洋だけと思われがちだが、実は日本海でも同じように行われている。佐渡の「手掴み漁」はいまも伝えられている漁法で、手でつかむぐらいだから日本海の移動も大移動であるのだ。
 サンマの焼きものは内臓を取らずに焼くことが常識。これを可能にするのはサンマには胃がない上に、腸も極端に短いからなのだ。このため取らずに食べても他の魚のように苦にならずに済む。有名な言葉に「サンマ苦いか塩っぱいか」とある。サンマはなにも調理せずにそのまま焼き、食べるのが最高。