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集部日記

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2014-09-08 週刊誌レビュー(9月1日~9月7日)

今週は9月3日におこなわれた内閣改造に関する記事から。ここ1カ月くらいは各誌、毎週この話題で盛り上がっていました。留任は別にして、新閣僚の予想は総じて外れていたのではないでしょうか。エコノミスト同様、政治評論家の話もアテにならないものです(笑)。ただ、景気動向と違って、人事予想が外れてもあまり罪はありません。おもしろおかしく予想するほうが、読むほうも楽しいですから。

さて、北海道的に目を引いたのは、サンデー毎日9月14日号の「『改造人事』直撃スクープ」と銘打った「安倍『財界側近』がバラまく『巨額献金』爆弾」でしょうか。サブ見出しは「『留任・新閣僚候補』から『野党の大物議員』までターゲット」というもの。その“財界側近”とは、ニトリホールディングス社長の似鳥昭雄氏のことです。何か思惑があってバラまいているのだろうというトーンでは書いていますが、献金先の議員は自民、民主、公明、みんなと、多岐に渡っています。その数は過去5年で50人以上とか。献金といっても大臣経験者から1年生議員までパーティー券の購入です。最も多いといわれる甘利明経済財政政策担当大臣で3年間480万円。年間160万円というところ。ニトリHDとしては毎年、限度額の3500万円を使っているようです。似鳥社長は政治家への献金を社会貢献の一環程度にしか考えていないようですが、あまり目立つといらぬ腹も勘ぐられてしまうということでしょう。

内閣改造直前の今週は、やはり石破茂氏をクローズアップした週刊誌が目立ちました。週刊朝日9月12日号は「田原総一朗のギロン堂」で石破氏に田原氏がインタビュー。「『石破の乱』自ら語った全真相」を掲載しています。本人が語ったといえば、週刊アサヒ芸能9月11日号でも「天才テリー伊藤対談『オフレコ厳禁』」に登場。「今の自分ではダメだという思いは持っています」と吐露しています。週刊現代9月13日号は「内閣改造 報じられない内幕 安倍vs石破『死ぬのはお前のほうだ!』」+「手負いの石破茂―この男は『本物』なのか」とモノクログラビア8ページ付き。この8ページはなかなかよくできていて、過去から現在に至る石破氏をフォローしています。ボンボンで政治オンチ、年上を敬うのはいいのですが、反論すべきところで権威にはものが言えない感じがにじみ出ています。

石破氏が入閣したことで、週刊アサヒ芸能「内閣改造前夜に飛び交った安倍vs石破『腰砕け造反劇』の密室ウラ肉声!」、サンデー毎日「石破茂 情報戦に“腰砕け”のホンネ肉声」、週刊実話9月18日号「『石破の乱』あっけなく鎮圧 軍事マニアが失敗した長老頼み症候群」と書き放題。ちょっとトンチンカンだったのが週刊大衆9月15日号の「幹事長クビで安倍首相に反目 石破茂『ブチ切れ大逆襲』」と週刊ポスト9月12日号の「石破が蜂起を決断した『安倍の体はもう限界』衝撃リーク」。そして、冷静だったのはフライデー9月19日号で「内閣改造全内幕『王様』安倍首相と18人の『右向け右』大臣誕生 もう誰にも止められないのか 消費税10% 原発大稼働 憲法改正 中国とのチキンレース」と日本の危うい未来を示唆していました。

参議院議員・橋本聖子さんの“無理チュー”の続報もありました。週刊大衆「“強制キス写真”流出で判明したスケート連盟守旧派の『橋本聖子会長潰し』暗闘」、週刊実話は「年内引退決断!浅田真央がブチ切れ“嫌・橋本聖子”」と報じています。この騒動後、橋本さんが初めて公の場に姿を現したのが9月1日。日本スケート連盟の理事会に出席後、会見に臨みました。13キロも痩せ、杖で体を支えるという状態だったと伝えられています。ただ、私が映像で見た限り、そこまで痩せているようでもありませんでしたが、憔悴はしていましたね。腎臓病などの持病があったというのも初めて知りました。真偽はわかりませんが。

今週も“朝日バッシング”は相変わらずです。とくに、週刊新潮と週刊文春による追及は徹底しています。週刊新潮9月11日号は「謝罪拒否!批判雑誌の広告拒否!会見拒否!おごる『朝日』は久しからず」と10ページの特集。それに作家の百田尚樹さんが「私と日本人を貶めてきた『朝日新聞』に告ぐ!」と3ページ、ノンフィクション作家の門田隆将さんが「『吉田調書』“誤報”で朝日はもはや生き残れない」と2ページ、櫻井よしこさんが自らの連載「日本ルネッサンス」で「朝日が支えた『河野談話』を潰せ」で2ページ、さらにプラスすることモノクログラビア1ページで計18ページ。週刊文春9月11日号は「朝日新聞の断末魔 木村伊量社長『大本営発表』メール公開」など全16ページという具合です。

他誌もなかなか。週刊アサヒ芸能は「朝日新聞『モンスター記者』を生み出すエリート洗脳現場!」、週刊ポストは「朝日新聞元ソウル特派員が明かす『慰安婦の嘘』を作り、バラ撒いた人々」、週刊実話「慰安婦誤報!朝日新聞5階『局長室』での反省なき密談」、フライデー「『謝らない』朝日の内部事情と読売・フジの大攻勢“凄い裏側”」。連載陣も怒ってます。元航空幕僚長の田母神俊雄さんが週刊アサヒ芸能で連載している「田母神大学校」。その第256回は「朝日新聞の慰安婦検証報道に“謝罪の言葉”なし 中国や韓国に味方する大新聞の呆れた商業主義」、サンデー毎日連載の「牧太郎の青い空 白い雲」第487回は「“営業右翼”に負けずに『朝日の社長』は記者会見せよ!」という具合です。唯一の擁護は週刊現代で連載している「ジャーナリストの目」の青木理さん。今週号は「過熱する『朝日叩き』の裏に蠢くポピュリズムと歴史修正主義」と過剰なバッシングの裏にあるものは何かを見極めるべきと警鐘を鳴らしていました。

今週話題になったのは、大手予備校「代々木ゼミナール」の閉鎖問題。全国にある27校のうち、実に7割に当たる20校を閉鎖するというのです。週刊現代は「ビジネスマン必読『代ゼミ』の誤算 カリスマ経営者が死んだ後に」、週刊ポストは「代々木ゼミナールがリードした大学受験『栄光と凋落の半世紀』」、週刊朝日は「代ゼミ 受験生獲得競争でサクラチル」、週刊東洋経済9月6日号は「代ゼミが大リストラ 浪人減で迫る業界淘汰」という具合。閉鎖した施設について、サンデー毎日は「校舎からホテルへ!? 代々木ゼミナール『次の一手』」、週刊ダイヤモンド9月6日号は「校舎を7割閉鎖する予ゼミが不動産業で有望視される皮肉」と報じています。

さすがにネタ切れか「今週の大谷翔平」はお休みです。その大谷選手は9月7日のオリックス20回戦で、プロ野球史上初の2ケタ勝利2ケタ本塁打を達成。「野球の神様」ベーブ・ルース以来96年ぶりともいわれる快挙ですから来週は期待しましょう。同じ野球関連ですが、ちょっと感心したというか、そこまでやるかというか、複雑な気持ちになった特集記事がありました。週刊朝日の中ページ44ページを使った「第96回全国高校野球選手権大会 甲子園Heroes 2014 保存版全記録8月11~25日」です。前半のカラー8ページは4度目の優勝を果たした大阪桐蔭高校の軌跡。優勝を争った三重高校の戦いも掲載。これだけでも高校野球ファンであれば買ってしまいそう。

でもそれだけじゃないんです。続くモノクロ24ページは「完全記録集」。全試合の主要データが掲載され、コメントもついています。さらには出場49校の全選手の紹介。フルネーム、ポジション、学年が、控え選手まで網羅されています。そして最後のカラー10ページは「夏の一番!」と題して、活躍した選手を1ページずつ10人紹介。スポーツカメラマンが撮る躍動感あふれるカットが10ページ続きます。シンガリは南北海道代表・東海大四の西嶋亮太選手の超スローボールの写真。いうまでもなく、夏の甲子園は朝日新聞社の主催。その特権をフルに生かした企画ともいえます。それにしても、ここまで商魂たくましく徹底した“売らんかな企画”はなかったと思います。同じ編集者として勉強になりますね。しかし、無垢な高校球児を拷問のような炎天下のなか酷使して、それで金儲けをするというのは……。私にはやっぱりできないかな。

そのほか道内関係は、週刊アサヒ芸能が「憤激レポート」と題して「道内52カ所で開催 北海道電力『上から目線』値上げ説明会で道民を緊急直撃!」と説明会に出席した道民に取材をかけました。フラッシュは「9月10日 北朝鮮“肩すかし”回答に怒れ!『帰国者』激減!拉致疑惑289人は見捨てられる!」という記事で、北海道には拉致されたと見られる人が30人いるといいます。フラッシュでは「女子プロ『最強世代合格者』26人の明と暗」として、北海道出身の山戸未夢19歳が18位で合格。写真入で紹介しています。週刊大衆「日本全国防災スポット20」では洞爺湖町の「金毘羅火口災害遺構散策路」と「札幌市民防災センター」を紹介。

週刊現代で連載の「鉄道お立ち台」第215回は、なかなか面白い構図の写真で函館市電を取り上げていました。サンデー毎日の「ニッポンぶらり旅」は連載が200回を達成。それを記念して「ご招待!旅の居酒屋珠玉の10店」を紹介。全国10店のうちの1店が、こちらも函館の「海鮮処 函館山」でした。最後に広告です。週刊朝日で以前も紹介したことのあるパラマウントベッドHDの広告に、今回はKKR札幌医療センター「斗南病院」看護部長の本庄睦子さんが登場しています。「四つの『わ』を大切に、よりよい看護を目指す」とインタビューに答えています。果たして4つの「わ」とは?気になる方はぜひチェックを。ではまた来週……といいたいところなのですが、明日から1週間ほど日本を留守にするため、レビューが書けるかどうか微妙な状況です。なにとぞご了承ください。(鈴木正紀)