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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2019年3月号 真っ黒

 東京豊洲の初セリで驚くほどの高値で取引されたマグロだが、そもそもはそれほど高価な魚ではなかった。いまでこそ大人気の中トロ、大トロが捨てられていたという話はそう遠くない昭和初期のこと。さらにその時代のマグロは近海でたくさん獲れた大衆魚で、イワシやサバのようなものだった。
 ではなぜこんな人気魚になったのかは「SUSHI」の影響が大きいと料理研究家の評。寿司といえばマグロが日本人の定番だったが世界に「SUSHI」が広がり、各国でマグロの握り寿司が大人気となった。
 ところでマグロの名の由来は目が黒い、肉が赤黒いからなど諸説あるが単純に体の表面が「真っ黒」だからマグロが有力。中でも黒潮に乗って遊泳するクロマグロは潮に似た保護色になっている。話題になった豊洲の魚はもちろんクロマグロで本物という意味で本マグロとも呼ばれている。ほかにミナミマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロが存在して総じてマグロと呼んでいる。ただカジキマグロは色、味とも非常に似るが別種である。
 マグロは泳いでいないと沈んでしまい死んでしまうといわれ、眠っていても泳がなければならない運命とか。そのスピードは平均時速60キロ、最高は150キロを超す。魚の中でも1、2位を争う速さなのだ。