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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2018年7月号 夏告魚

 秋季に釣れたり獲れたりするのが秋サケ(主にはシロザケ)だが、この時期の晩春から初夏にかけて網にかかるのが時不知(ときしらず)である。成熟した魚に比べ成長途上のため生殖巣が未成熟で脂がたっぷりのり、極上のおいしさとされる。昔は漁師や一部の食通だけのものとされていたが、いまは市場にも出回るようになり値段は高くはあるが一般的に食べられるようになった。
 一方、鮭司(けいじ)と呼ばれるサケもいる。これも晩春から初夏に獲れるが4~5年魚の魚群に交じって泳ぐ成長途上の若いサケ(2年魚とされ、鮭児とも表示される)でなんと1万~2万尾に1尾の割合というから幻の名が付くほど珍しい。やはり産卵などで体力を消費することなく体には脂肪が蓄えられマグロのトロをもしのぐうまさとか。
シロサケではあるが稀少価値が高いことから番号を打った品質保証の特別扱いされることもあるのだそう。
 もう一つ、めじかというのもいる。普通のサケに比べ頭が小さく鼻と目の間が近いことから「目近」というのが名の由来。時不知や鮭司ほどではないにしろ脂がありこれもおいしい。網漁ではなく、はえ縄漁で獲るので傷が少なく魚体はまばゆいばかりの銀鱗で覆われ美しく輝いている。ニシンが「春告魚」ならこの3種はさしずめ「夏告魚」ともいえる高価な魚と言ってもよい。