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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2018年4月号 海鞘

 海に鞘と書いてホヤと読む。あの触るのもいやになるような生き物。海底や岸壁などに付着していて植物の一種と思いきや心臓や生殖、消化器官などを有するれっきとした動物なのである。ホヤという名前の由来はランプの火屋(炎を覆うガラスの筒状のもの)に形が似ていることからきている。昔から強精食品として知られていて別名にそれらしい「保夜」の文字が用いられている。世界的には1000年も前から食べられているそうで、夜会などでは高級食材だった。
 一方、医療の分野では糖尿病の薬として研究が進められている優れもので、ヘモグロビンと同じ役目を果たす物質を持っているらしい。また「ホヤは水を飲め」の格言があり、ホヤ通の人は店頭で買ってすぐ外皮をむき流れ出る水を飲む。このように新鮮なものは臭みがなく、一度経験したらやめられないという。 北海道にはマボヤとアカボヤが生息していて海岸で遊んだりしているとすぐ見つけることができる。ただ、ホヤ漁を本格的にする漁師はほとんどおらず、底刺し網やエビ、ホタテ漁などでとれる程度。とはいっても最近は魚屋でそのままの姿で売っているので手に入れることができる。ホヤ漁の盛んな青森や岩手県の人はよく食べ、食堂などでは必ずホヤのメニューがある。数年前のことだが青森市で刺身を食べ、実にうまかったことが記憶に残っている。