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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2015年8月号 ウナギ

 暑くなると食べたくなるのがウナギである。この魚は古くから滋養強壮に効くといわれ、夏バテにはうってつけの食材だ。理由はビタミン類が多く含まれ、他の魚の10倍もあるとされる。そう言えば間もなく土用の丑の日。この日だけはと奮発してうな重を食べる人も多いことだろう。
 人気のウナギだが、その昔は魚のランキングとしては低かったウソのような話。上流家庭の食膳にはのぼらなかったとか、蒲焼きは庶民の食べ物でそれらの店は場末にしかなかったなど実例がある。さらに蒲焼きそのものも、いけすで飼っているウナギが暑さで弱ったものを早く売りさばこうとタレを付けて焼いたのが始まりとか。
 ところでウナギは日本人だけが食べると思いがちだが、どっこいヨーロッパの人たちも好物で、いろいろな料理を考案している。フランスでは赤ワイン煮。ドイツでも煮込み料理が各種あり、イタリアでは燻製にしたものを炒めたりするようで、これらの国の人たちは中世以来好んで食べたと伝えられている。
 蒲焼きの由来をヒモ解いてみると、身をおろさずに串に刺して丸焼きにしたものが植物の「蒲の穂」に似ていることからだそう。焼き方も関東では背開きで蒸してから焼くのに、関西は腹開きで蒸さずに焼く違いがある。ウナギのことを関西では「まむし」と呼ぶのも言い得て妙。