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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2013年2月号 鍋壊し

 今年の冬は暖冬という予想が見事にはずれ、年末年初から寒い日が続いている。こんな日は温かい鍋料理が恋しくなる。鍋ものにはいろいろあるが北海道で生きてる限りやはり食べたいのはカジカ汁ではなかろうか。そう「鍋壊し」というやつである。あまりのおいしさに、箸で鍋の底まで突いて壊してしまうことからその名が付けられた。
 その鍋壊しの正体はヤリカジカ。北海道ではマカジカとも呼び、カジカ類の中でも味の良さでは定評のある魚。そこでカジカについて調べてみると、全国にはなんと仲間は50種類もいて、しかもあまり知られていないが、海産と淡水産が存在する。その中の一つに入るのがヤリカジカで、由来はエラぶたに4本のトゲがあり、その中の1本が大きく上を向いていて槍のように見えることからくる。体型は最もカジカらしく頭部は押しつぶしたような縦扇形。体はゴツゴツしていて実にグロテスク。これが食べてはおいしいというのだからまか不思議。
 もう一つ、面白い話はヤリカジカのオスには産卵期になると腹部に突然突起物が出現、それをメスの卵巣につながる生殖穴に突き立てるのである。これを交尾といえるのか?。ともあれ便利な事には最近はスーパーなどでカジカ汁用にきれいに頭や身をさばいて売っている。寒い夜には一家団欒にもってこいの鍋料理。さあー突き合いましょう。