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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2011年3月号 ブドウエビ

ブドウエビなる珍しいエビを正月早々食べる機会に恵まれた。それも海辺ではなく道東の山の中の温泉宿でのこと。
「幻のエビ」といわれる貴重なもので、漁期が夏から秋にかけてというから冷凍ものだったとはいえラッキーだった。
 このブドウエビ、なぜその名が付いたかというと体表(殻)が深い赤紫の文字通りブドウ色に見えることからきている。正式にはヒゴロモエビといい、産地の羅臼ではムラサキエビともいう。水深500~700メートルとかなり深いところに生息する。漁獲量が少ないということもあって、価格の方も相当なもので小売値で1匹1200円から1500円はする。
 食べては刺身が一番。生で食べてこそ価値があり、見た目だけでも焼きやボイルなどもったいない気がする。全長20センチ前後とエビにしては大きく、食べ応え十分だ。この際、高貴なものなので食べ方を詳しく記すと、まず頭をむしって胴体の殻をむくと透明な白色の身が現れる。これにわさび醤油をつけ、大きく口を開けがぶりとやる。甘エビとはまた違った濃厚な甘味が口中に広がる。これぞ幸せ…。頭の部分のミソがまた格別の美味。生臭くなく、カニとは違う味がした。
 これを食べに旬の時期には本州から本場の羅臼に食べにくるほどだそう。北海道が誇る食材の一つブドウエビだ。