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集部日記

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2015-02-23 週刊誌レビュー(2月16日~2月22日)

今週は、安倍晋三政権の命運を握るといっても過言ではない3人の政治家がクローズアップされていました。1人は、フライデー3月6日号が報じた「サッチャー以上の『鉄の女』。農協改革に成功し、今度は安保と財政再建で代金星を狙う。愛称は『ともちん』 『次の首相になる女』稲田朋美の『頭・剛碗・私生活』大解剖」。もう1人は、週刊文春2月26日号の「ブラック企業の監督官庁で“サービス残業”を強要 安倍首相の『いつか来た道』“お友達”塩崎恭久厚労相の大暴走」。3人目は、週刊現代2月28日号の「いまや政権の最高実力者、走るパフォーマンスも決めた してやったり!菅官房長官 でも『野中広務』にはなれません」です。いい意味でも悪い意味でもキーマンの3人。各記事は各人のウイークポイントを突いていました。笑えるのが安倍首相本人の話。もちろん笑ってはいけないのですが、フラッシュ3月3日号「『せっこい領収書』全公開!『なっちゃん』のジュース、ひとり飯も…の唖然!総理は『ガリガリ君』を政治資金で買っています」。何なんでしょうね、このセコさは。いまに始まったことではありませんが、本当に呆れます。

前出、自民党・稲田政調会長が先頭に立つ農協改革について、週刊ダイヤモンド2月21日号は「農協改革が全中解体で決着“最後の砦”守るため団体譲歩」、週刊文春「安倍首相が三十六回連呼した『改革』で農協は変わるのか」、週刊大衆3月2日号「安倍首相が強行する庶民泣かせ『農協解体』キナ臭舞台裏 事実上の『農家潰し』で日本人の主食『コメは暴騰する!?』」とそれぞれ伝えていました。対論としては、フラッシュが「読むと元気になる!新アグリカルチャー物語 農協の壁を打ち破る男たち」を掲載。農協改革は進むしかないのですが、その裏にあるものをわれわれも、農家のみなさんも注視していかなければなりません。

昨日、東京マラソンは無事終了しました。週刊アサヒ芸能2月26日号の「イスラム国2.22『東京マラソン襲撃』が防げない」とか、週刊実話3月5日号「東京マラソン厳重警戒 イスラム国スパイ疑惑2人に接触―日本で起こす『地下鉄テロ』の全容」という記事もありました。このあたりは笑って済ませられるかもしれませんが、事態はどんどん泥沼化の方向に進んでいます。週刊SPA!2月24日号「オバマ大統領がようやく「決断」!本格化するIS掃討作戦をシミュレーション 『有志連合』地上戦突入で『イスラム国』は瞬殺される!」、サンデー毎日3月1日号「対イスラム国『3年の時限作戦』 オバマ大統領『部隊派遣』決議案」、週刊大衆「掃討作戦何のその、次なるターゲットはアジアの大国 非道テロ集団イスラム国『日本の次は中国を狙う!』、週刊現代「後藤健二さん家族にいまだ『お悔やみ』なし 安倍総理の本心」といった具合です。

また、政府の世論操作を告発する論調も続々です。週刊ポスト2月27日号は「『イスラム国人質事件』が露わにした大新聞“ネトウヨ化”の醜さ 『自己責任』というなら遭難した元読売キャスターも助けなければ良かったのか」、それに続けて「古舘を支えたプロデューサーは“更迭”か テレ朝『報ステ』は安倍批判を自主規制する!?」と同誌は報じています。さらに、週刊朝日2月27日号は新右翼の代表格ともいわれる「一水会」の木村三浩代表が「ヨルダンで目撃した日本政府の無策 『イスラム国』事件 安倍政権へもの申す」と言論を展開。週刊プレイボーイ3月2日号は「異常な残虐組織に変貌するまでをジャーナリスト常岡浩介が語る。北大生や人質問題での批判にも回答 “イスラム国”に3度潜入した男が内側から見た2年間」と全6ページの記事を掲載していました。関連として、週刊実話が「イスラム国だけじゃない 世界の危険都市ワースト20」を掲載。まさにリアルタイムの紛争地域を網羅。結構、ためになる内容でした。

“ピケティ熱”は今週も健在です。アエラ2月23日号は「民主主義のモデルチェンジだけが資本主義をコントロールできる トマ・ピケティ『21世紀の資本』に佐藤優が迫る」、Newsweek日本版2月24日号は「ピケティ狂騒曲 ブームの賞味期限」をそれぞれ特集していました。結局、経済成長だけでは格差は縮まらないという明快な理論で、世界はハッとしました。日本でいえば「アベノミクスは嘘っぱちだ」と論破しているようなものです。政府も頭を痛めているのかもしれません。国会答弁などを聞いていても、安倍首相は格差問題について何ら答えられませんね。もちろん『21世紀の資本』の盲信は危険です。だからといって軽薄なブームで終わらせてはもったいない。これをきっかけに格差是正に向けた議論をより深める方向にもっていきましょう。

今週、私が週刊誌的な記事として感心したのが週刊大衆の「発掘スクープカラー 菊地あずは容疑者『着エロアイドル時代』の脚フェチ写真独占入手!」。先々週来、この欄でも取り上げてきた20歳年上男性惨殺事件。その容疑者の着エロアイドル時代の写真を8カット掲載していました。カラーです。“これが週刊誌だ”と妙に納得しました。そのほか、週刊朝日の「北原みのり なぜ私は逮捕されたの? 警察官は『とばっちり』とさらり 権力はとても『男らしい』」もよかったです。「ニッポンスッポンポン」の連載再開スペシャルとして弁護士の木村一郎氏と北原さんが対談しているのですが、権力に立ち向かう覚悟が行間からにじみ出ていました。他愛もないことなんですが、アエラの「“伊達マスク”で個性を隠したい 風邪じゃなくても手放せない人続出」も切り口としては面白いと感じました。

一時、週刊誌といえば「セックス特集」ばかりでしたが、さすがに最近は影を潜めています。そうはいってもAVに関する記事は健在です。週刊現代が「『AVで顔出し本番』女子たちの性的願望とは何か」とやれば、週刊ポストは「男優も60歳以上、大人がすべきSEXにこだわる 『団塊世代向けAV』の新世界」。その男優に焦点を当てているのが週刊プレイボーイ。「AV男優たちが告白する撮影中に仕事を忘れたアノ瞬間~個性派男優編~」ということで6人の男優が登場。その中には、世界中から注目される80歳の日本最高齢AV男優・徳田重男さんのほか、60歳の末藤為雄さんも登場しています。人間にとってセックスは永遠のテーマということがよくわかります。

では、経済誌を見てみましょう。週刊ダイヤモンドの特集は「3人に1人がヤバい 認知症社会」。2025年の日本は高齢者の5人に1人が認知症になると推計されています。その予備軍である軽度認知障害(MCI)も含めると3人に1人とか。まさに認知症社会の到来です。家族、職場はもちろん、自分自身が認知症になるかもしれません。そんな喫緊の大問題である認知症に真正面から取り組んでいました。2025年といわず、現在すでに年間1万人以上の認知症患者が行方不明になり、加害者となる高齢運転者比率は上昇、認知症患者の消費者トラブルは過去最高を毎年更新し、万引きはもはや高齢者の犯罪です。そうした傾向がもっと顕著になる社会が目前なのです。ゾッとしますが、それが現実です。一方、週刊東洋経済2月21日号の特集は「本気で考える海外移住&資産運用」。円安・インフレに“脱ニッポン”で備えようということです。ここに認知症社会到来からの脱出もプラスさせると、両誌を読むことで、みなさんの頭の中に何らかの化学反応が起こるかもしれません。

経済誌の記事ではありませんが、経団連に初の女性役員が誕生するということで、数誌が興味を示していました。経団連会長の諮問機関の審議委員会副議長に、外資系通信サービス「BTジャパン」の吉田晴乃社長(50歳)が選出されました。週刊現代は「経歴もメイクもド派手経団連初の女性役員その『素顔』」、週刊ポストは「『ジョギング中もスマホで仕事メール』経団連初女性役員のモーレツ転職人生」と報じています。ただ、彼女の就任は6月2日の定時総会後のこと。まだ4カ月先の話です。台湾の旅客機が墜落する瞬間をとらえたショッキングな映像をご記憶の方も多いかと思います。まだ墜落の原因がよくわからないのですが、アエラは「台湾機墜落事故の背景にあるもの 格安礼賛が脅かす翼」、Newsweek日本版は「台湾 墜落事故で露見したお粗末なパイロット事情」と伝えていました。

今週、私が気になった記事は6本。フライデーの「ロシアのヘリがシベリア沖で発見 北極海に捨てられた原潜の原子炉が爆発寸前!」。週刊SPA!「『トンボの楽園』を北陸新幹線が破壊する!絶滅危惧種を含む生物種3000以上が生息する“奇跡の湿地”が危ない」。週刊新潮2月26日号「世界第2位のゴルフ大国に訪れたどん底 バタバタ倒産しそうな『ゴルフ場』2015年問題」。これはノンフィクションライター・白石新氏による特別読物。いずれも環境問題に関するものです。そのほかに週刊文春のモノクログラビア「温泉街のホテルが犬たちの『終の棲家』に 犬だって“終活”したい 老犬ホームのすゝめ」も考えさせられます。全国4つの施設を紹介していました。フラッシュの「松戸女子大生殺害放火事件の遺族は『最高裁ってそんなに偉いのか!』と怒り心頭 裁判員裁判『死刑判決』を覆した民意無視裁判官の顔!」。裁判員裁判で量刑まで決めさせることのバカらしさが、あらためて浮き彫りになりました。週刊朝日は「短期集中連載」として「反骨の人菅原文太『いのちの闘い』をたどって」をスタート。第1回は「一山百文・福島への思い」。ノンフィクションライターの三山喬さんによるもの。次回が楽しみです。

スポーツ関係にいきましょう。フライデーがスクープです。「中田翔衝撃インタビュー『引退を考えたドン底の1年』」を掲載。キャンプ中盤の某日、沖縄県名護市内の焼肉店で食事中の中田選手にフライデー記者が直撃。中田選手は「ちゃんと書いてくれるんなら……」という条件付きで取材を受けました。そこで語られた内容がなんとも衝撃的。興味のある方は、ぜひ同誌を。同誌には「160km・20勝・20ホームラン 大谷翔平 誰も知らない超人プレーをお見せする!」もカラー2ページ。さらに同誌の巻頭を飾るのはスキージャンプの葛西紀明選手。「レジェンド第2章 まだまだ進化する42歳 葛西紀明 日本記録240m飛んだ!」。ノルウェーでおこなわれたW杯第24戦。1回目は184メートルに終わったものの、2回目に240・5メートルという日本記録の大ジャンプ。芸術の域に到達した美しい飛行フォームがカラーでバッチリ掲載されていました。

週刊ポストのモノクログラビア「プロ野球『2015スローガン』の珍プレー」には、北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督が示す「EZOlution」の写真。週刊大衆は「日本ハム・大谷翔平と阪神・藤浪晋太郎 ルーキー時代とこんなに違う!『3年目の超絶進化』」を掲載。週刊新潮は「“マリリン”を打ち負かしたカーリング『新ヒロイン』」として、北海道銀行の吉野紗也香選手をフィーチャーしていました。そのすぐ下には「スケート『団体追い抜き』で“金”を奪った3人娘」という記事も。オランダでおこなわれた「スピードスケート世界距離別選手権」で、長野県出身の菊池彩花選手(27)と北海道出身の高木菜那(22)・美帆(20)姉妹の3選手が「団体追い抜き」(チームパシュート)で金メダルに輝きました。この競技は2006年トリノ五輪からの正式種目。今回は“王国”オランダを下しての快挙でした。しかし、その日はテニスの錦織圭選手が「メンフィスオープン」で優勝したこともあり、日本ではあまり話題にもなっていなかったようです。

競馬ファンには突然の訃報だったのかもしれません。胆振管内白老町の「白老ファーム」で生まれたステイゴールド。2月5日に死没しました。天才ジョッキー・武豊さんが週刊大衆で連載している「人生に役立つ勝負師の作法」では「ステイゴールドの急死で思い出すこと」を執筆。週刊プレイボーイでも「武豊かが明かす追悼ステイゴールド秘話『あのときの彼は“背中に羽が生えている”ようでした』」と話していました。

そのほか道内関連の記事は以下の通りです。週刊朝日が2月に札幌市で起こった介護疲れから認知症の妻を殺害した事件について「長男激白 無口な父が認知症の母を殺した“動機”」を記事化。週刊現代の特別カラー企画は「徹底分析 デビュー40周年 中島みゆき~歌とその世界」全8ページ。札幌市出身のシンガーソングライター・中島みゆきさんが、デビュー40年とはちょっとビックリです。週刊プレイボーイには、網走管内遠軽町出身の漫画家・安彦良和さんのインタビュー「『機動戦士ガンダムTHE ORIGINⅠ青い瞳のキャスバル』安彦良和総監督インタビュー『実はガンダムを“消したい過去”と思った時期もありました』」との記事。週刊文春は、いよいよ佳境に入ってきたNHK朝の連続ドラマ小説「マッサン」について「NHKマッサン人気に便乗する『トッサン』って誰だ?」と、ついこの間までNHK札幌放送局にいた登坂淳一アナウンサーを取り上げていました。

週刊新潮の巻頭カラーグラビアは「森の妖精エゾモモンガ」。どこで撮影したかは書かれていないのでわかりませんが、年々エゾモモンガの個体数は減少しているそうです。伐採や道路開発での木々の減少、森が寸断され、彼らの行き来を遮断し、孤立させてしまったためとだといわれています。週刊SPA!の「知らない人には未知の世界 魅惑の混浴温泉ガイド」に北海道からは然別湖温泉が紹介されていました。週刊現代の「これも欲しい!あれも食べたい!最新版『ふるさと納税』の逸品」では「得する品々を手に入れる」として、空知管内北竜町の「ゆめぴりか」10キロを紹介。1万円のふるさと納税をすると3000円得する計算になります。「変りダネ」では、紋別市にふるさと納税すると、オホーツクの流氷が送られてきます。昨年12月23日付西日本新聞によると、ふるさと納税額の1位は長崎県平戸市の10億2420万円。2位は佐賀県玄海町の8億7420万円。そして、堂々の3位に十勝管内上士幌町が8億2880万円でランクインしているそうです。週刊実話の「おやじ雑学 得する『ふるさと納税』超簡単活用術!」もあわせて読むといいでしょう。

週刊朝日連載の「今週の名言奇言」は「おれたちの母国は、悲しいかなろくでなしの国だ」と、斎藤美奈子こさんが読んだ「雪炎」の中の一言。雪炎は北海道出身の作家・馳星周さんの新作です。週刊アサヒ芸能連載「気になるあの本この本 著者に聞いてみた!」は北海道出身の作家・手嶋龍一さんと佐藤優さんによる「インテリジェンス対論シリーズ」の最新作『賢者の戦略』(新潮新書・864円)を紹介。昨年12月の刊行です。著者インタビューに手島さんは「イスラム国人質事件は安穏としてきた戦後日本のツケが回ってきた結果だ」と答えていました。週刊大衆には「偉大な冒険家もメタボ&運動不足!? 史上最高齢80歳でエベレスト登頂 三浦雄一郎が明かす『驚愕』健康法」を掲載。2月17日に発売された『攻める健康法』(双葉社刊)のパブリシティ記事でした。

週刊アサヒ芸能連載「ふくだあかりの爆釣紀行」は北海道ジギング遠征の2回目。釣り場は先週の苫小牧から網走に移動し、オホーツクの豊かな海が育んだ超巨大オヒョウを狙いました。しかし、釣れたのはタラ、カジカ、ホッケ、アオゾイ……。残念ながらオヒョウにはたどり着けませんでした。「週刊新潮掲示板」には北海道出身の将棋女流棋士・中井広恵さんが、将棋の世界普及活動への協力を呼びかけていました。フライデーの短期集中連載「昼めしで思い出話」の第4回は『財界さっぽろ』でも連載を持っている北海道出身のタレント・カルーセル麻紀さん。「オカマ嫌いの裕次郎さんに口説かれたことも(笑)」ということで、石川県七尾市の「加賀屋」のお昼の小懐石「古都暦」(5030円)を紹介していました。ではまた来週。(鈴木正紀)