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集部日記

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2011-09-01 そんなに目くじら立てなくても……

「そんなに目くじら立てなくても」。そう思った。警察が8月1日から実施しているパチンコ店の広告・宣伝規制についてである。

パチンコ店はこれまで、特定の機種の釘調整や設定を甘くするといったイベントを実施してきた。店全体のイベントもあった。和田あき子を起用した某大手パチンコチェーンのCMをご記憶の人も多いだろう。その某大手は「7祭り」と称し、毎月7日、17日、27日をチェーン全体のイベントデーとしていた。イベントをテレビCMやチラシで告知して集客するのがパチンコ店の常套手段だったのだ。

ところが、こうしたイベントは鳴りをひそめた。警察がイベントに関する広告・宣伝をNGとする規制強化をしたためである。先日、自宅近くのパチンコ店に足を運んだが、びっくりした。以前は店内の至るところにイベントの予定をアピールするポスターやビラが貼られていたが、すべてはがされていた。当局は店内で告知することも禁止したのだ。宣伝しないイベントなど存在しない。つまり、イベント自体を禁止したことと同じである。

理由は「清浄な風俗環境を害する恐れがある」「射幸心をあおっている」というものだ。しかし、誰もイベントデーだからといって、必ず勝負に勝てるとは思ってはいない。イベントが果たして射幸心を過剰にあおっているだろうか。そう感じる人は少なくないと思う。また、確かに派手でうるさいパチンコのCMはあったかもしれないが、他の業種のCMでもどぎついものはある。なにもパチンコのイベントCMだけが特別な不快感を視聴者に与えているとは考えにくい。

また、当局は今回の規制強化を風営法の運用の明確化としているが、道路を見てほしい。常に規制速度以下で走っている車があるだろうか。警察は現実に合わせ、柔軟性を持たせてスピード違反を摘発しているのでは。なにか今回のパチンコ広告・宣伝の規制強化は杓子定規な感じがする。

学生時代、歴史の授業で学んだ江戸時代の狂歌を思い出した。「白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき」(野口晋一)