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集部日記

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2014-07-14 週刊誌レビュー(7月7日~7月13日)

またも議会制民主主義を否定したくなるような出来事が起きました。この一週間、ワイドショーなどで連日報道されていた前代未聞の“号泣会見”。日本どころか世界にも一躍知名度を上げた兵庫県議会議員・野々村竜太郎議員の一件です。彼の政務活動費不正疑惑および謝罪会見のあまりの下らなさには目眩がしますが、これだけのキャラ。週刊誌が放っておくわけがありません。「週刊新潮」7月17日号は「新聞もテレビも報じない驚愕の半生!渾名は『発作マン』だった『号泣県議』モンスター事件簿」、「週刊文春」7月17日号は「史上最泣!野々村竜太郎県議『超マザコン伝説』」、以下「週刊実話」7月24日号「号泣県議・野々村竜太郎議員に続々浮上する疑惑と失笑奇行」、「週刊アサヒ芸能」7月17日号「劇場型うわぁぁぁ会見で明らかになった奇人変人歴『兵庫県議会が憎い…』と呪いの言葉を11回連呼した」、「週刊SPA!」7月15日号「号泣&逆ギレフルスロットル謝罪会見 野々村竜太郎兵庫県議のキモすぎる所業」というあんばい。さらに「フライデー」7月25日号は「号泣野々村県議は懲りていない『次は兵庫県知事だ!』」、「週刊ポスト」7月18日号はモノクログラビアで「早くも今年のヘンな記者会見大賞」とイジること、イジること。「ローマは一日にして成らず」ではありませんが、今回の奇行も突然起こったことではありません。過去からおかしなところはあったのです。それでも議員になれてしまう。果たして、彼のことを笑える議員(国会議員から自治体議員に至るまで)はどれくらいいるのでしょうか。やはり制度に問題があるのではないでしょうか。

財界さっぽろ8月号のグラビアページでも紹介していますが、6月13日に中東湾岸諸国の駐日大使が北海道を訪れ、経済交流の促進を誓い合いました。とくに道内の観光業界は中東からのインバウンドに期待を寄せています。そこで問題となるのが宗教、とくにイスラム教にかかわる慣習です。なにせ世界の4人1人はイスラム教徒といわれています。そのインパクトはめちゃくちゃ大きいといわざるを得ません。そこで警鐘を鳴らすのが「週刊東洋経済」7月12日号。「そのハラル、大丈夫?マーク発行団体が乱立」という記事を掲載しています。ハラルとはイスラムの教えに従った戒律のこと。日本に限らず世界的な“ハラルブーム”に乗って承認団体が多数出現しているのですが、団体によって基準はさまざま。そもそも、まだハラルに対して国際的な基準は確立されていないのです。ある団体から認定を受けたとしても、安心してはいけません。まさに玉石混交。一歩間違えれば国際問題にも発展しかねない危険を孕んでいるようです。

外国人関連でいいますと、「アエラ」7月14日号では「日本のオフィスはこんなに多国籍 もはやNO外国人では生き残れない」という特集を組んでいます。国内市場が少子高齢化で縮小するのはわかりきっていますから、企業は海外に進出して成長を図ろうとします。また、日本の人口はどんどん減っていきます。近い将来、移民の受け入れも視野に入れなければならないでしょう。労働力も移民に頼らざるを得ない。企業も対応が迫られています。グローバル化の時代、純血主義を捨て、外国人をうまく活用しなければ生き残れません。この特集ではニトリに勤務する郭成鋼さん(42)が紹介されています。ただ、移民の受け入れの代償は高くつくと思います。とてもいまの治安は維持できないでしょう。ベースとなる価値観がバラバラの国になるということですから。そう考えるとちょっと怖いですね。

さて、お待たせしました。「今週の大谷翔平」です。フライデーがやってくれました。「2年目の覚醒 大谷翔平」、全8ページの大特集です。筑波大学の研究チームが大谷選手の動画解析をおこないました。そこで明らかになったのが、メジャー比較でもナンバーワンの身体能力で、投げて170キロ、打って60発も可能ということでした。かなりの“マユツバ”ものではありますが、それでもやれそうな気にさせるところが大谷選手のすごいところです。また「週刊プレイボーイ」7月21日号は「テレビではなく絶対に球場で見たいプロ野球選手15人」を選出。もちろん、大谷選手はその筆頭。また北海道日本ハムファイターズからは「スピードと貪欲さと光る野球脳」が買われ、西川遥輝選手も選ばれていました。

今週、私が気になった記事は、フライデーの「国谷キャスターは涙した…安倍官邸がNHKを“土下座”させた一部始終」です。7月3日放送の「クローズアップ現代」は菅義偉官房長官をスタジオに招き「日朝協議」と「集団的自衛権の行使容認」を詳しく聞くというものでした。放送開始から7分ほどは日朝協議の話題。その後、政治部の原聖樹記者が菅官房長官に集団的自衛権の概念などを尋ね、官房長官がそれに答える。キャスターの国谷裕子さんがさらに突っ込むという流れで番組は進みました。「他国の戦争に巻き込まれるのでは」「憲法の解釈を簡単に変えていいのか」など、官房長官相手でも物怖じしない国谷さんの姿勢はさすがでした。ところが番組終了直後、近くに待機していた秘書官が内容にクレームをつけたといいます。官邸には事前に、こんなことを聞くということは伝えていたのですが、実際には国谷さんの質問が鋭く、また官房長官の発言をさえぎって「しかしですね」「本当にそうでしょうか」と食い下がったことが気に食わなかったようです。

さらに数時間後、官邸サイドからNHK上層部に「君たちは現場のコントロールもできないのか」と抗議が入ったそうです。それに対し上層部は、制作部署に「誰が中心となってこんな番組づくりをしたのか」「誰が国谷にこんな質問をしろと指示を出したのか」と“犯人探し”までおこなったと報じています。これが事実だとすれば、クレームをつけるほうもつけるほうですが、それに唯々諾々とする上層部も終わっています。「政府が右と言っているものを左と言うわけにはいかない」とか、特定秘密保護法が成立した際「通っちゃったものはしょうがない」と発言する籾井勝人氏が会長を務めるNHKなのですから、こうしたことの予想はつきますが、両者とも自分たちのやっていることが恥ずかしくないのでしょうか。こんな幼稚な輩が国の中枢にいる。その事実にあらためて震撼とします。

そのほか道内関係では、7月3日から千歳市の「ザ・ノースカントリーゴルフクラブ」でおこなわれていた男子プロゴルフ「セガサミーカップ」について、フライデーは「1年8カ月ぶりのVも松山英樹とは目も合わさず 石川遼『日本でしか勝てない』これだけの理由」、週刊新潮は「めでたさも中くらい『石川遼』4000万円美酒」と報じていました。同じくゴルフ関連では「週刊現代」7月19日号が「女子プロゴルフ 美しき挑戦者たち」という巻頭スペシャルカラーグラビアで、いま話題の「藤田姉妹」を5ページに渡ってフィーチャー。今期からレギュラーツアーに参戦している北海道出身の藤田光里さんと、キャディを務める妹の美里さんは“彗星のごとく現れた美人姉妹”として大注目されています。

同誌のモノクログラビアには、ソチ五輪銀メダリストの葛西紀明さんが登場。見出しは「世界一の飛距離をもつセールスマン」。実際、葛西さんは土屋ホーム・住宅部門本店部長の肩書があります。金髪を染め直し、セールストークも完璧。変化し続ける葛西さんを7ページに渡って紹介しています。また、週刊文春「シャブ中女のガサ入れで見つかった北海道警警視正の全裸写真」も見逃せません。気になる方は、ぜひチェックを。

財界さっぽろ8月号は本日発売です。近づく統一地方選あり、地方の実力「旭川編」あり、コンサドーレ・小野伸二ありと、今月も盛りだくさん。さらに特別編集「北海道企業総覧2014」も付属し、定価が通常月より若干高い820円となっています。内容には絶対の自信があります。いますぐ書店、コンビニへ。それではまた来週。(鈴木正紀)