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集部日記

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2015-04-15 週刊誌レビュー(4月6日~4月12日)

みなさん、投票には行かれましたでしょうか。このレビューを書いている時点の途中経過の数字ですが、午後4時現在の推定投票率は前回よりも低いようです。不在者投票分がわからないので何ともいえませんが、6割いかないでしょう。サンデー毎日4月19日号は「地方選バトル『安倍審判』の舞台裏 自民vs野党連合『北海道知事選』は政権に直結!」と報じていました。現職・高橋はるみさんが負けると、まさにやりたい放題の政権は揺らぎます。揺らがないと沖縄の辺野古問題にストップもかけられません。ストップがかからなければフライデー4月24日号が報じるように「『基地はいらない。本当にいらないんだ』沖縄の民意は、ガマンの限界へ 『沖縄独立論』浮上!ついに実現への理論と現実的スケジュールが語られ始めた」となるでしょう。

沖縄独立を中国は虎視眈々と狙っているといいます。沖縄が独立すれば中国が侵略にくると喧伝されています。でも、そんなことを国際社会が許すのでしょうか。確かに、新疆ウイグル自治区やチベット問題などについて、世界が中国に強力な圧力をかけたかというと、そうでもありません。そもそも、現地で本当に何が起こっているのか、外の人はわからないからです。沖縄もそうなるかといえば、少なくとも日本もメディアがしっかりしていれば、そんなことにはなりません。もし、日本のメディアが排除されたらどうするか。事実を知るためには、それこそ国際連合が機能して査察団を形成し、現地に入って事実を全世界に知らせることができればいいのです。いまの国連に期待できないなら、日本が中心になってつくればいいでしょう。中国が「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」をつくるように。

話がそれました。その沖縄です。週刊ポスト4月17日は「『日本の安全を守るため』という政府のゴリ押しは真っ赤なウソ 安倍vs翁長『沖縄辺野古決戦』の壮絶暴力現場」、サンデー毎日は「安倍官邸vs翁長沖縄県知事 仁義亡き基地戦争衝撃舞台裏」、週刊新潮4月16日号は「仁王立ち『翁長の覚悟』を読み間違えた『菅官房長官』」とそれぞれ報じ、週刊プレイボーイ4月20日号は名護市長・稲嶺進さんに「翁長知事と二人三脚の戦いはこれからが本番です」とインタビューをしていました。インタビュアーはノンフィクションライターの渡瀬夏彦さん。週刊朝日4月17日号は田原総一朗さんの連載「ギロン堂」の拡大版。民主党代表の岡田克也との対談「沖縄問題『安倍政権の対応、信じられない』(岡田)『流血の惨事もありえる』(田原)」と4ページにわたって掲載していました。もちろん、沖縄問題だけではなく、AIIB、残業代ゼロ、集団的自衛権等々の問題にも触れています。

その中国ですが、AIIBへ雪崩を打ったような欧州各国の参加表明は、アメリカにしてみると衝撃どころか屈辱でしょう。Newsweek日本版4月14日号の特集は「アメリカ<中国?」。果たして、アメリカは中国に追い越されたのでしょうか。アメリカの一極支配の“終わりの始まり”なのでしょうか。週刊ダイヤモンド4月11日号は「世界がなびく経済力と影響力 AIIB騒動に見る中国の台頭」、週刊東洋経済4月11日号も「日米の孤立を演出した中国『AIIB』の高笑い」とそれぞれ報じていました。週刊ダイヤモンドの特集「世界経済超入門 地政学で読み解く覇権争いの衝撃」は大変参考になります。

国内政治では、維新の党を除名となった衆議院議員・上西小百合さんの話題が各誌面をにぎわせていました。火付け役の週刊文春は4月16日号で「血税1億円を貪る“維新除名バカップル”上西小百合(31)浪速のエリカ様と巻き舌秘書(49)の品性」と4ページ。それにモノクログラビア「あまりにも厚い化粧と面の皮“浪速のエリカ様”栄光と転落の軌跡」が2ページあるのですが、そこに上西さんの中学卒業当時の写真がありました。それが「平成の毒婦」とも呼ばれる木嶋佳苗さんの少女時代の顔に似ていてビックリ。みなさんもぜひ同誌で確認してみてください。フライデーは「メイクに毎日1時間。神戸女学院出身、送り迎えは必ず車の『関西のお嬢様』。口グセは『私は悪くない』 厚化粧・上西小百合議員 浪速のワガママ“ナッツ姫伝説”」。週刊新潮は維新の党全般に焦点を当てた「中身はポンコツばっかり『橋下チルドレン』不祥事一覧」という切り口。橋下さんが公募した区長、校長、教育長、それに所属国会議員、府・市議会議員などの不祥事リストがドーンと掲載。確かにこうやって見せられると、かなり引きます。

元経済産業官僚の古賀茂明さんが「報道ステーション」生放送で暴走した一件も各誌取り上げていました。週刊現代4月18日号は「何があったか全部話す 古賀茂明はなぜ怒ったのか『腰抜け』古館伊知郎に告ぐ!」。サンデー毎日は「古賀茂明に直撃『古館批判ではなかったのですが…』」。フラッシュ4月21日号は「古賀氏以外にもあった!『暴露されたらキャスター生命終わりに』古館伊知郎が脅える『報ステ』問題5本の録音テープ」。週刊SPA!4月14・21日号は「元経産官僚・古賀茂明氏『報ステ』降板騒動の余波」とそれぞれ伝えていました。

今週は面白い経済記事が多かった印象があります。週刊ダイヤモンドの「新生銀、曲折の社長交代劇『第一勧銀組』の処遇に焦点」では、次期社長に指名を受けたのは常務執行役員、51歳の工藤英之さんについて、その裏事情を暴露。こういう記事は見習わなければなりません。ちなみに、同行にはまだ公的資金の返済が2000億円超あるといわれます。週刊東洋経済の「岐路に立つ『しまむら』デフレ勝者の賞味期限」、週刊ダイヤモンドの「住友不動産“非常識経営”の功罪」は読み物としても、かなり面白いものです。週刊現代の「買いか、売りか、ひと目で分かる 注目株50これが『適正価格』」という記事では、有名企業50社の「適正価格」一覧が掲載されていました。道内企業からはニトリホールディングスが選出。同社の適正価格は6381円とした上で、4月2日の最終値は8730円。差額は2349円で割高銘柄になっているといいます。日経平均株価が2万円を超えたいま、こうした割高銘柄は一気に売りに出るのかもしれません。

サンデー毎日と週刊朝日の大学合格特集。今回で5週目です。たぶんこれが最後でしょう。サンデー毎日は「全国3423高校180大学合格者数」で全112ページ(関連広告含)。週刊朝日は「全国3332高校の有名大学合格者総覧」で全143ページ(同)。総括すると、北海道から東京大学と京都大学に合格した人数は、東大は14校から45人が合格(うち現役29人)、前年比は8人の減、京大は16校から29人合格(同22人)、前年比8人の減という結果でした。

今週、私が気になった記事を紹介しましょう。週刊現代が伝えた「国葬参列で居眠り 86歳の母も心配する安倍総理の『状態』」。3月29日、シンガポールの元首相のリー・クアンユーさんの国葬に参列した安倍晋三首相。その最中、うつらうつらと舟を漕いでいるかのような姿が全世界に報道されたようです。私自身、その映像は見ていません。日本で報道があったかどうかもわかりません。こんな出来事があれば、もっと報道されそうなものですが、日本のマスコミは自粛したのでしょうか? 週刊ポストの「石破茂『公用車を2倍高いレクサスに変更』したのは『クラウンが怖い』から!?」も呆れます。こんなことで政府は上西さんのことを批判できるんでしょうか?

フライデーの「LINE・ツイッター『アカウント乗っ取り詐欺』の最新手口」、週刊東洋経済の「導入迫るマイナンバー あやふやな利便性」は、非常に考えさせられる記事です。今週のスクープは週刊現代でしょうか。「レギュラー番組9本、いまやテレビの王様 初めて明かされるマツコ・デラックスの素性 彼女はいったい何者なのか」の5ページ。確かに、これだけメディアに登場しているのに、マツコ・デラックスさんについての情報はあまりありません。その意味では、自身が話すかなり突っ込んだ内容で、なかなかいい記事でした。

以下、道内関連です。まずは週刊文春の「『生活保護は遺伝』『大阪は掃き溜め』札幌市長選女性候補の大暴言」。本間奈々さんの話題です。北海道発売は投票日の前日の4月11日土曜日。さほど影響があったとは思えませんし、発言の文脈を見ると見出しほどの内容でもありません。週刊新潮は「ご近所に響き渡る『中川郁子』と長女の怒鳴り合いの台詞」。アエラ4月13日号の「文系の壁・理系の壁 ハイブリッドな人の働き方」には、北海道出身、旭川東高卒、東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻修了で、現在神戸製鋼所鉄鋼事業部門に勤務する松田真理子さん38歳が紹介されていました。

週刊アサヒ芸能4月16日号には「部位別『罹患マップ』付き ガンになる県民・ならない県民 ここが違う!」の記事。北海道は肺がんが多く、長野県は大腸がん、日本海側は胃がんが多いという傾向が出ていました。週刊文春が「朝ドラ『まれ』子役の迫真演技に大泉洋が涙」と報じていました。週刊現代はそれを補足するかのような「NHK朝ドラ『まれ』見どころ、泣きどころ完全ガイド」3ページが掲載されていました。フライデーの巻頭カラー5ページは「打ってもスゴイが投げたらもっとスゴイ!日ハム大谷翔平 3年目の進化を全角度解析する」。週刊アサヒ芸能連載の「ミスタータイガース掛布雅之のバックスクリーン直撃談!」は「大谷の二刀流は今年を最後にすべき」と主張していました。

いまや130億円が動くといわれるふるさと納税。週刊ポストが「4月税制改正でますます過激に!『ふるさと納税』が“何でもアリ”になってきた」と書いていました。どの自治体も納税に対する見返りがエスカレート。「お祭りで武田信玄役」とか「鳥取砂丘でパラグライダー」「1日市長」等々。北海道の自治体として紹介されていたのが砂川市の「ヘリコプターで砂川市周辺の周遊+砂川パークホテル無料宿泊」。これは寄付金100万円以上。十勝管内上士幌町は「上士幌町ふるさと納税大感謝祭2015 in東京」に抽選で1000人が都内のホテル特産品を試食できるというもの。各自治体、趣向を凝らしたお礼を用意するのはいいのですが、ふるさと納税をすることで減税となりますから国への税金が減り、ふるさと納税した人が住む自治体の税金が減るということにもなりますので、今後議論を呼ぶことになるのかもしれません。

サンデー毎日では、同誌を発行している「毎日新聞出版」の満93歳発足記念として「特集メッセージ 人生100年時代を豊かに生きる」という企画を掲載。各界の著名人18人からメッセージを寄せてもらっていました。その中に北海道在住の脚本家・倉本聰さんが「燦然たる時代の到来」というタイトルのメッセージが掲載されていました。週刊大衆が毎月第1週発売号で掲載している「食わずに死ねるか!! 旬の味PRESENT」では、稚内市の「きたに池田」の「毛がに」を紹介。週刊ポストのカラー16ページ特集は「下を向いて歩こう ご当地マンホールで巡る47都道府県の旅」。北海道からは、丹頂鶴とマリモがデザインされた釧路市のマンホールを紹介していました。

フライデーは「ポルノ私小説 問題の性愛シーンをヘアヌードで再現 木嶋佳苗『礼讃』の裸身」を掲載。先にも名前が出ましたが、木嶋さんは北海道・別海町の出身。先日、自伝的小説『礼讃』を上梓。その内容を主演・天音りんさんで再現するという企画です。私はまだ『礼讃』読んでいませんが、かなりハードな内容のようです。サンデー毎日連載の「SUNDAY LIBRARY 今週のイチオシ」には、北海道出身の作家・桜木紫乃さんの書いた『それを愛とは呼ばず』(幻冬舎、1400円)が紹介されていました。週刊大衆「ブレイク寸前グラドル 旬美女チェック10人」には、北海道出身のグラドル・あべみほさんが選ばれていました。週刊実話「花ビラ満開!!春のWヌード祭り」では北海道出身のAV女優・大槻ひびきさん、また同誌の「人気AV女優の美乳&巨乳 オッパイ大行進」には、同・明日花キララさんが登場していました。ちなみに明日花さんのバストは90センチ。

午後8時。投票の締め切り時間と同時に、知事選は高橋はるみさんに、札幌市長選は秋元克広さんに、早々と「当確」が出ました。もちろん、1票も開票されていません。「みなさまのNHK」がやりました。事前の調査と、投票日当日の出口調査で、当確を出します。でも、これって意味があるのでしょうか。出すほうはいいですが、出されたほうは何の実感もないまま、勝利の弁や敗者の弁を話さなければなりません。何とも理不尽な話です。選挙そのものを非常につまらなくしていますし、ひょっとしたら投票率の低下に加担しているのかもしれません。

即日開票も、アルバイトを雇って、割増賃金を払ってやる意味があるでしょうか。翌日、役所の職員を主体に朝からやれば、ムダな税金を使わなくて済みます。本当に税金を大事に使おうなどと考えている役人はいないということです。それで増税しますというのですから、国民はもっと怒らなければなりません。怒らないからナメられっぱなしです。結局、北海道も大分も自民・公明が推す候補者が勝って、安倍政権はさらに増長します。そういうことを考えられない国民も、どうかしていると思います。無責任すぎる有権者に腹が立ちます。子どもたちの未来を何ら考えていないとしか言いようがありません。戦後70年、日本は過去を忘れた国になろうとしています。ではまた来週。(鈴木正紀)