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集部日記

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2012-07-13 芯、信、真……

過日開催しました弊社創刊50周年記念祝賀会には、大変多くのみなさまにご列席いただき、誠にありがとうございました。財界さっぽろ編集長として、あらためまして御礼申し上げます。

多くの方々から励ましのお言葉をいただきました。弊誌に対する期待の大きさも感じました。世の中、しょせん人間同士の欲の絡み合い、それを面白おかしく書くだけではない、もう少し違った役割を求められているような気がしました。

「いいものはいい、悪いものは悪い」。そうスパッと線引きできるほど、人間社会は単純にできていません。一方で、真理とか本質というものは意外と単純なものです。ただ、人間ドラマとしては〝枝葉末節〟のことのほうが面白かったりします。ですから、われわれもそちらに流れていきがちなのは間違いありません。なにせ雑誌の華は「スキャンダル」。これを追わずして雑誌は成り立たないわけですから。でも、そこにばかりとらわれていては、本質はどんどん見えなくなっていきます。それはみなさんの期待とはちょっと違うのかなと、私自身は感じています。

何ごとも芯がなければふらつくばかりです。それは人も組織も同じです。「芯」は「信」であり「真」でもあります。芯のない組織は迷走します。芯のない個人も同様です。まさにいまの政府、首相の姿がダブって見えます。

確かに「枝葉末節にとらわれて大局を見失う」という言葉はあります。しかし、真実は細部に宿ります。記事もディテールが大事です。環境問題がいい例で、変化は一番弱いところから起こるものです。末端を見て、本質を見極める。その考察する力がなければ、祝賀会出席者のみなさんから寄せられた弊誌への期待には、きっと応えられないのだと思います。

「たかが文屋ごときに、そんなものは求めていない」と言われる方もいるでしょう。しかし、これは記者だろうが何だろうが関係なく、誰にでも必要なことだと思います。自ら考え、どこに立脚し、どんな行動をするのか。人間社会にはいろんなしがらみはありますが、自立した思考を持たなければ、ただただ流されていくばかりです。芯を持たなければなりません。そのためには生涯、勉強しかないのです。ヒトに生まれた宿命だと思います。

……そんなことを部下に期待しながら、今日もまた死へ一歩近づきました。ある意味、喜ばしいことです。私の人生の目標は〝いかに死ねるか〟ということですから。実は生きられる時間などそう多くはありません。悔いのない人生をまっとうできたのか、反省の日々です。

さて、財界さっぽろ8月号は、通常月より1日早い7月14日(土)の発売です。毎月、内容には絶対の自信を持って世に問うております。ぜひ、手に取ってお確かめください。なお、8月号は特別編集ページ「2012北海道企業総覧」がついており、定価は800円。通常より50円高いのですが、何卒ご了承ください。(鈴木正紀)