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2014/04/17(木) 札幌市基幹システム開発の闇

 本誌「財界さっぽろ」でも何度か取り上げたことのある、札幌市の基幹システム問題。ここにきてもなお、トラブルが発生しているという。以下要旨。原文は実名。

<突然のメール失礼致します。
札幌市基幹システム開発にかかわるものです。

札幌市基幹システム開発を受注している1ベンダーの現状をお伝えしたく投書させていただきました。

さて、現在札幌市基幹システムの税務に関わるシステムのリリースが本年度の秋に控えています。通常、基幹システム等の大規模な開発においては、リリースの半年以上前には品質を上げるためにテスト工程とバグ修正工程に入っているのが大半だと思います。しかし、この1ベンダーは実装工程、単体テスト工程、結合テスト工程すらも終わっていないのが現状です。

実装工程、単体テスト、結合テスト工程がこのように大幅に遅れている原因の要因は大きく分けて3つあります。

1つ目は前工程成果物である基本設計書に不備や不整合が多いということです。

 通常基本設計ではシステムの振る舞いや、データの保存方法、等を取り決めなければならないはずですが、現状ではシステムの振る舞いが明確に設計されていない状態です。また、システムで使用するデータの保存方法や構成が、現行システムで使用されているような古い考えで設計されていてデータの不整合が起きやすい状態です。

2つ目は設計をしている者のシステム開発能力が著しく低いということです。

システム開発において、設計者と実装者で作業を分担して作業する場合は、設計者が明確にシステムとしての振る舞いを考え、どうやって処理をするのか?なぜそのように処理しなければいけないのか?を理解していて実装者に概念がズレがないように伝えるのが役割です。しかし、設計者のシステム開発能力が低いため、どうやって処理をすればいいのか?なぜこのように処理しなければいけないのか?というのが、実装者やテスターに正確に伝わらず作業が遅延しているのが現状です(設計者は前工程で設計書を作成した人間が大半であるにもかかわらずにです)。

3つ目はPM(プロジェクトマネージャー)のマネージメント能力が低いということです。

PMと呼ばれる人間は現在5名以上います(当初は3名ほどでしたが、その中の中心人物が体調不良によりプロジェクトを離れたため、追加の人員として数名のPMが追加された形です)。通常の大規模開発のPMの作業は、遅延している原因を究明し、どうすれば効率よくできるのか?どうすれば作業者が作業をしやすいのか?この作業の工数はどれぐらいかかるので、機能削減はできないか?プロジェクト全体としてどういったワークフローをすればいいのか?など、プロジェクト全体を俯瞰し、日々作業改善、作業状態の確認、スケジュールの管理、リソース管理をするのが普通です。しかし、実際のところは意味のない進捗会議を数時間に及び実施し、遅れているにもかかわらず作業の仕方について改善策を出さない。終了していない作業を終了していると報告するなど、何のためにPMが存在しているのかわからない状態です。

会社が大きいからといってシステム開発能力が高いわけではないというのが現実だと思います。市民と市の職員の為のシステムであり、●●の計算というミスの許されないシステムの設計であればこのような設計書ではいけないという認識があまりにも低いと思われます。

恐らく現在開発中のシステムは本年度の秋にはリリースができないと思われます。この1ベンダーが受注している●●システムがリリースできなければ、他のベンダーが受注している●●システムのリリースも難しくなると思います。

このシステムが現在の品質状態でリリースされ、札幌市の●●業務遂行の妨げにならないことを切に願います。>

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