コーサイが60周年記念祝賀会を開催

金属金物製造業のコーサイ(本社・札幌市東区、親松誠一社長)が創業60周年迎えた。4月19日には札幌市内のホテルで祝賀会が開かれた。
1965年創業の「コーサイ」。社名は当時の社屋(札幌市中央区南8条西12丁目)が幌西地区で創業したことが由来。主に建築金物(金属製の建築部材)の企画から製造、施工を手掛け〝お客さまの孫の手になろう〟を合言葉にものづくりをしてきた。
特に公共施設やビル、マンションなどで用いられる金属製手すりの分野では道内最大級のシェアを誇っている。
加えて屋外広告やサイン看板、大規模モニュメントやオーダーメードの装飾部品の製作から、アルミなど金属製の屋根や外壁、内装の施工技術も卓越しており、顧客は金融機関や百貨店、ホテル、オフィスビル、カーディーラーなど多岐にわたる。首都圏では駅舎や病院、工場、学校などの大規模工事も手がけている。
また地域のランドマークにも実績があり、小樽市指定文化財「日本銀行旧小樽支店」の銅製屋根の改修工事や「大通地下歩行空間」の特徴的な金属製天井部分の施工、近年では「COCONO SUSUKINO」なども同社が中心となって担った。
今年で創業60周年を迎え、4月19日には札幌グランドホテルで祝賀会を開催し、社員とOB、その家族らが参加した。
式典の冒頭であいさつに立った親松誠一社長は「かつて北海道拓殖銀行の店名プレートは、全道124支店の全てを製作した。北海道マラソンをサポートしたこともある」と振り返った。
近年も中沼工場(札幌市東区東雁来)を中心に積極的な設備投資を行っており、倉庫などの金属屋根における新たな防水工法「QR(クイックロック)システム」も確立した。地域貢献では、本社のある札幌市東区を中心に金物工事を数多く手掛けている。
親松社長は「これからも時代の変化に対応しながら新たな挑戦を続けていきたい。次の10年、20年と輝かしい未来へ共に歩んでいきましょう」と締めた。
式典ではこのほか永続30年勤務の功労者に対する表彰が行われたほか、お笑い芸人による余興も開催された。


