財界さっぽろ 2025年7月号のさわり

財界さっぽろ 2025年7月号

2023年の道議選で釧路市長・鶴間秀典にウグイス嬢買収疑惑!!

 昨年秋の当選前後から本誌が数々の疑惑を報じている釧路市長・鶴間秀典氏に発覚した新疑惑をスクープ。

釧路市長の鶴間秀典氏 ©財界さっぽろ

 昨年10月の市長選で三つどもえの戦いの末、保守分裂の漁夫の利を得て当選した鶴間氏。ただそれと前後して、後援者への香典や寄付行為、挨拶状などなど、さまざまな公職選挙法違反疑惑が噴出。経済産業省の外郭団体職員に「交付金増額なら核ゴミ引き受けます」と軽口をたたいたとの話も。

 

 数々の疑惑について、公職にあるにもかかわらず一切取材に応じない態度も含め、本誌では徹底追及してきたが、今回新たに湧き上がったのはウグイス嬢の買収疑惑という。

【特集】旭川・上川“気になる話”(全22ページ)

 市長選・市議会の混乱など市政にまつわる情報から経済、文化まで記事14本を一挙公開する特集。

旭川市長の今津寛介氏(左)と旭川市議会議長の福居秀雄氏 ©財界さっぽろ

 9月投開票の旭川市長選挙は高い支持率を誇る現職・今津寛介氏に対し、現時点で対抗馬の気配が見えない状況。一方、市政の両輪である市議会は先月、慣例で2年交代の議長・副議長が「辞めるのをやめた」として辞職を撤回し居座り、議会が流会するという異常事態が続いている。さらには居座っていたうちの副議長が「辞めるのをやめたのをやっぱりやめて辞める」として電撃辞任。6月12日から始まる第2回定例会では2度目の議長不信任決議が取りざたされるなど、波乱の展開は必至だ。

左写真は旭川女子中学生いじめ凍死事件で講演する元校長の金子圭一氏(中央)、右写真は大雪りばぁねっと。元代表の岡田栄悟氏 ©財界さっぽろ

 一方、全国的に大きな問題となった旭川女子中学生いじめ凍死事件については、今津市長が問題の解決をずるずる引き延ばしているのでは、との疑念が。補助金詐取でこちらも全国的に名前が売れた「大雪りばぁねっと。」元代表がまたも暗躍、被害者の声を拾ったほか、地元建設会社も関心を寄せる「マルカツデパート」の競売後のシナリオ、スクウェア・エニックス会長が寄付した高級食器「マイセン」の行方、女性社長が仕掛けるご当地アイドル「ローワンベリー」など、市民ならずとも気になる情報満載だ。

新経営陣は労組と対立激化 金融機関が引導、十勝バス・野村文吾“無念の退場”

 5月下旬、帯広市民の足として利用されてきた十勝バスで、オーナー社長の野村文吾氏が退任した。自身が半数以上の株を握っているのだが、退任となったのは一体なぜなのか。その原因の1つは、経営多角化の一環で始めた新規事業の失敗にあるという。

十勝バス社長を退任した野村文吾氏 ©財界さっぽろ

 一方、野村氏に引導を渡した金融機関からは新経営陣が送り込まれてきたのだが、強固なことで知られる同社の労働組合は早くも反発。対立が激化している。同社の内情を深掘りした。

3議席目が接戦?参院選北海道選挙区の終盤情勢

 7月3日公示、3連休の中日である同20日に投開票の見込みとなっている時期参院議員選挙。北海道選挙区では本誌の締め切り現在で現職・新人合わせて12人が立候補を表明済みで、これは過去最多の人数という。自民・公明の連立与党が昨年の衆院選で過半数割れとなり、保守・革新ともに既存政党にノーを突きつける少数与党が複数誕生。さらには現役世代へ減税や可処分所得向上を謳う国民民主党を始め、野党に追い風、活気がある。

左から自民・高橋はるみ氏、立憲民主・勝部賢志氏、自民・岩本剛人氏、国民民主・鈴木雅貴氏、共産・宮内史織氏 ©財界さっぽろ
左から維新・オカダ美輪子氏、れいわ・野村パターソン和孝氏、参政・田中義人氏、国民保守・小野寺秀氏 ©財界さっぽろ

 北海道に目を向けると、現職3人がそのまま出馬。6年前は圧倒的なトップ当選の約80万票を獲得した自民党所属、元知事の高橋はるみ氏、続いて2番手で立憲民主党所属、元道議会副議長の勝部賢志氏は安泰。一方の自民2人目・岩本剛人氏は数字が伸び悩んでいるという。共産や国民の新人候補が上に出ることもあるというから、陣営の悩みは深い。ほか、本誌独自入手の情報も踏まえた参院選公示直前情勢をお届けする。

続報・石川遼専属トレーナー経営の整骨院で 辞めた従業員に違約金100万円の“労基法違反”

石川遼選手(左)の優勝をともに喜び合う専属トレーナー・A氏 ©財界さっぽろ

 先月号でスクープした、国内トッププロゴルファー・石川遼選手の専属トレーナーで北海道出身のA氏にまつわる疑惑を掘り下げる続報。A氏が本業としている整骨院のフランチャイズ店で、元従業員が退職にあたり“違約金”100万円を支払ったというもので、これは労働基準法違反の疑いが濃厚という。A氏本人を含む複数関係者への取材から、法的問題に迫った。