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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2017年12月号 シャコ

 先日、石狩の漁師さんの家にお邪魔した際、茹でたてのシャコをいただいた。両ヒレをはさみで切りながら殻をむき食べるのだが、これが実にうまい。子持ちにでも当たるようなら至福の味である。
 石狩の人たちはシャコをガサエビと呼ぶ。ガサガサ海底をはい回ることからのようだが、同じ甲殻類だがエビやカニとはやや異なりシャコ科に属する。水深10~50メートルの砂泥域に巣穴を掘って生息している。北海道では小樽から留萌の海域に多い。さらに道産のものは型が大きく、本州では最大でも15センチ程度だが石狩新港で釣れるものには20センチクラスも珍しくない。茹でると紫褐色になりそれがシャクナゲの花の色に似ていることからその名が付いたといわれる。
 ただ、そんな優雅な由来とは裏腹に気性の荒いことでも知られる。鋭いトゲのある鎌のような補脚を持ち二枚貝の殻を割ったり、小さなカニなどは一撃で仕留めるのだそう。漁師でも生きたシャコで手にけがをした例があるので十分
注意をするのだそう。ダイバーたちの間でも「シャコには近寄るな」の合言葉がある。
 昔はその名の通りガサガサ取れ、安値で手に入ったものだが、近年は資源の減少や需要が多くなったせいかいまや高級食品になっている。そうは言っても食べてはおいしく塩茹でにしたものを筆頭にして刺身、寿司のネタ、天ぷらなど絶品。