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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2016年2月号 カニの話

 身の締まったカニのおいしい季節である。その種類は世界でなんと5000種ともいわれるが、食用になるのはそれほど多くはなく、日本ではワタリガニをはじめとして毛ガニ、花咲ガニ、タラバガニ、ズワイガニに淡水に住む沢ガニぐらいとされている。
 この中にはカニと名はつくが例外もいる。花咲ガニとタラバガニの2種は正式には「やどかり」の仲間でカニではないのだ。
 タラバガニは北海道北部の海域に生息してタラの漁場と同じ場所に住むから鱈場ガニの名が。両足を広げると1メートルの大型もいて、キングクラブとも呼ばれる。花咲ガニは根室半島(別名花咲半島)周辺で多く獲れるので付けられた。茹でると鮮やかな紅色に変わり文字通り花が咲いたように艶やかで美しい。一方、本家となる毛ガニは北海道のシンボル的存在。味の良さは絶品で塩茹でした身やミソは至福のおいしさ。これを食べるとしゃべるのも忘れて静かになるのもわかる。
 また、ワタリガニは全国の市場に最も多く出回るカニでその遊泳脚を使い長距離を泳ぎ回るので渡りガニ。英名ではスイミングクラブ。ズワイガニは東北から山陰の日本海沿岸に生息して土地によって名が変わる。北陸地方は越前ガニ、山陰地方は松葉ガニと呼び「うちのほうが味は上」とお互いカニのようにアワを飛ばして譲らない。