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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2009年6月号 イトウ

最近なにかと話題の多い魚がイトウ。南富良野町ではこの魚を守ろうと「町イトウ保護管理条例」を先日可決した。単一魚種を対象にした保護条例の制定は全国初だそうで、簡単に説明すると産卵場となっている空知川源流部を採捕自粛の保護区とするもの。この数年、イトウは「幻の魚」といわれるぐらい数が減少しており、南富良野の保護条例も魚を守る表れである。
一方、その魚体の大きさや謎の多い魚としても知られている。大きいといえば洞爺湖のイトウは、鹿を丸のみしたという話さえある。1メートル、いやいや鹿をのんだというのだから2~3メートルはあったのか?。またイトウの中ではただ一種降海性を持つ謎の魚。ほか怪魚伝説が数多くある。
イトウはサケ科のイトウ属。サケというからにはもちろんサケやマス、チカ、ワカサギなどが親戚。漢字で書くと魚偏に鬼で「魚鬼 」。なるほどその面構えは鬼にふさわしい。数年前、猿払川で釣りをしていた時、産卵行為を見たことがある。メスの側に寄り添い、近づく他の魚を追い払う面(つら)はまさに鬼の形相であった。食べてはその姿、形に似あわず意外に淡泊。ただ、青森県では養殖しているところもありまずいわけはない。
天然のイトウは北海道にしか生息していないとされ道北、道東の河川に石狩川流系、そして南限は道南の尻別川といわれている。