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集部日記

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2011-10-31 30年後

先日、小学3年生の娘の学習発表会を観にいきました。有名な民話を題材にし、劇に歌と踊りとリコーダー演奏をミックスしたものでした。娘は特に目立つ役割ではありませんでしたが、頑張っていました。

娘の様子を見ながらふと思いました。大人になった後、こうした出来事をどれだけ覚えているのだろうか、と。実は、私は小さい頃の思い出はあまりありません。もちろん、いろんな出来事があったのでしょうが、小学校で「あんなことをやった」「こんなことがあった」という記憶がないんですよね。

なぜ幼いころの記憶について考えたのかというと、1つは10月に39歳になり、なんとなく過去を振り返る気分になっていたから。もう1つの理由は東日本大震災と福島第1原発の事故です。

津波で潰滅した街並み、被災者の痛切な声、放射性物質の恐怖を、今の子どもたちの目や耳はどうとらえているのでしょうか。文藝春秋が被災地の子どもたちの作文集を出しました。直接的な被害は受けていない北海道の子どもたちは、この大災害をどう受け止め、そして大人になったとき、どんな思いで振り返るのでしょうか。

先週金曜日(28日)、国の原子力委員会が福島第1原発の廃炉完了まで「30年以上の期間を要する」という報告書をまとめました。小学3年の娘は今の私の年代になっています。おそらく結婚し、子どももいるでしょう。母になった娘に当時のことを聞かれたとき、私はどんな話をするのでしょう。(野口晋一)