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サスティナビリティ(76)
地図に観る北海道の環境-4地球温暖化(2)
更新日:2009年12月20日

    

 温暖化は様々な分野で我々の生活に影響を与える。環境省が発行している「温暖化から日本を守る:適応への挑戦」レポートから、直接関連する部分を取り上げてみたい。まず、米の収量であるが、図のように関東以西の多くの都府県で収量が減少していくのに対し、北海道は2046年から2065年の平均値でも20%増加すると予測されている。近年、北海道産米は農業試験場や農家の努力により質量ともに全国のトップとなっているが、温暖化が北海道をさらなる米作の適地にしていくのではないだろうか。今後予想される世界の人口急増とそれに伴う食料不足、さらには前回触れたアジア地域での洪水や干ばつに伴う生産量減少への危惧があり、食料基地としての北海道の重要性はさらに高まっていくに違いない。

環境省 コメの収量変化(1979~2003年との比較)

 温暖化が北海道に恵みをもたらすなどと書くと、多くの方々からひんしゅくを買いそうであるが、上記予測は気温、日射量、大気中二酸化炭素濃度を入力データとした県別収量推定モデルである。
一方、いもち病の発生、水資源や生態系の変化がどのように現実化するかは考慮されていないので、あくまでも気温の変化による影響と理解した方がいいだろう。
 降水量に関し環境省は、将来の北海道は現在に比べ1.24倍の年間最大日降水量となり、治水安全度が著しく低下するとも予測している。年最大日降水量は、100年後には全国的に増加し、特に北日本で大きく増加すると指摘している。

年最大日降水量の将来の増加予測(100年後/現在)
降水量の増加と治水安全度の低下(環境省)

 IPCCや環境省が予測する地球温暖化に対し北海道は、風力を中心とした再生可能エネルギーの開発(風)、森林保護・管理によるCO2の森林吸収促進(林)、豊富でおいしい水資源の活用(水)、日本の食料基地として収量の拡大(菜)を積極的に推進することで、日本やアジア諸国に大きく貢献することになるのではないだろうか。