ほっかいどうデータベース

石屋製菓

看板商品の「白い恋人」。

100年先を見据えてSDGsを推進

「白い恋人」でおなじみの石屋製菓。北海道を代表とする菓子メーカーだ。
 今年で創業73年。長きにわたって支持される中、長期ビジョンとして「100年先も、北海道に愛される会社へ」を掲げている。この実現に向け、改めて企業価値向上に着手。その一環としてSDGs(持続可能な開発目標)に積極的に取り組んでいる。
 SDGsは2015年の国連サミットで採択された国際目標。「農業」や「環境」など17分野の目標を掲げ、国連に加盟する193カ国が達成に向け歩みを進めている。
 同社では、19年7月に20代の若手社員で編成した「SDGs推進チーム」を発足。特に環境保全への取り組みに力を入れ、看板商品の「白い恋人」のプラスチックトレーをバイオマストレーに変更した。加えて今秋からは、化粧箱を森林管理の国際基準「FSC」認証のものに随時変えていき、21年中にはすべての化粧箱をFSC認定紙に一新する。また、今後はプラスチック袋を廃止し、紙袋に変更予定。これによって年間127㌧ものプラスチックを削減できる見込みだ。 
 今後は二酸化炭素排出量の削減、廃棄物の再資源化などにも取り組む方針。生産段階から最終消費・廃棄段階までを把握するトレーサビリティの構築も進めていくという。
 これまでもさまざまな社会貢献活動をおこなってきた同社だが、北海道の自然環境保全に取り組む姿勢を示した。企業理念である「しあわせをつくるお菓子」を多角的なアプローチで実現させていく。
 また「白い恋人」で使用する小麦は100%道産。同社の発展は北海道とともにあると捉え、道内農家の価値向上に取り組んでいる。18年には「北海道150年ファーム」を設立し、寒冷地でのバニラ栽培に挑戦中。今年6月からは若手社員約130人を対象に道内の協力農業法人など10社で研修を実施している。
 菓子の主原料となる砂糖、牛乳、小麦粉などはすべて一次産業から供給されることから、生産者の苦労やこだわりを知った社員の意識に変化が現れはじめている。社員一人ひとりの成長が同社のポテンシャルを無限に高めていくだろう。

化粧箱をFSC認証紙に変更
農業研修の様子(上)とバニラ栽培に挑戦中の「北海道150年ファーム」