ほっかいどうデータベース

石屋製菓

「日本一失敗できる会社にする」という経営戦略のもと、
各部門の従業員がのびのび働く

北海道にとことん寄り添い、ともに発展していく

〝しあわせをつくるお菓子〟を企業理念に掲げる「石屋製菓」。2026年に発売50周年を迎える看板商品「白い恋人」は、砂糖、小麦粉、クリームに道産原料を使用した土産菓子として確固たる地位を確立。国内外から支持されている。

 近年は地元客をターゲットに出店攻勢を加速。道内8店舗の直営店やカフェ&グロッサリーショップも開設し、自家消費用の新商品も続々投入している。

 地元に寄り添う姿勢はCSR活動でも見てとれる。地域のコミュニティースペースとして24年にオープンした「西の町いこいの駅 Route148(イシヤ)」もその一つ。無料開放の休憩スペースやキッズスペースを用意するほか、3月には一般社団法人「SWiTCH」と札幌市が共同で進める次世代グリーン人材プロジェクト「サステナKIDS AWARD」の表彰式が開催された。

 同社も企画協力として参画。札幌市や地元企業が取り組む環境活動を子どもたちが絵やマンガ、動画で表現するコンテストで、札幌市内の小・中・高校生から寄せられた658点の中から優秀者を表彰した。

 一方、27年4月までの中期経営計画のスローガン「StandByHokkaido(北海道を原点としたブランドの確立)」を指針に、道内一次産業への支援や協業による「フードインフラ事業」、原料の購入から製造、加工、流通させる「フードサプライチェーン事業」、食を通じて楽しみや幸せを創出する「フードエンターテインメント事業」の主力3事業のブラッシュアップも進行中。26年には新工場も完成予定となっている。

 27年は創業80周年の節目。グループ各社でブランドを再構築していく。

 新たな一歩を踏み出す上で、従業員一人ひとりの存在が重要ポイントだと捉える同社では〝日本一失敗できる会社にする〟という経営戦略のもと、各人のアイデアを積極採用している。社内コンテストや各種イベントなども開催して情報共有と部門交流を推進。〝チームISHIYA〟の団結力を高めている。

西の町いこいの駅 Route148(イシヤ)
西の町いこいの駅 Route148(イシヤ)で「サステナKIDS AWARD」の表彰式を開催
フードエンターテインメント事業の象徴「白い恋人パーク」