ほっかいどうデータベース

石屋製菓

従業員が働きやすい環境を整備

すべてのステークホルダーの〝しあわせづくり〟を推進

〝しあわせをつくるお菓子〟を企業理念に掲げる「石屋製菓」。この理念の体現こそが同社の成長戦略であり、長期ビジョン「100年先も、北海道に愛される会社へ」の実現の指針となっている。

 この一環として、2024年9月には〝日常の中の非日常〟をコンセプトに商品の企画案を社内で公募。情報システムチームに所属する今俊太郎さんの企画がグランプリを獲得した。フランスの菓子「ティグレ」をベースにアレンジした焼き菓子で、生地にチョコチップを入れて焼くことによりトラ模様があらわれ、ぜいたく感を演出した作品。

 現在、製造部門と連携しながら商品化に向けた開発が進行中で、年内に道内外の直営店および白い恋人パーク、オンラインショップでの発売を目指している。

 部門の垣根を越えた一連の商品開発は、同社にとっても大きな挑戦だが、従業員自身が楽しんで仕事に取り組むことが「従業員のしあわせ」につながり、ひいては「お客さまのしあわせ」につながると捉えている。

 このほかにも従業員エンゲージメントを向上させる数々の施策を打ち出している。その一つが健康経営の推進だ。

 今年3月には「健康経営優良法人2025」として、関連会社の石屋商事とともに日本健康会議から中小規模法人部門で認定を受け、同社は上位法人「ネクストブライト1000」にも選出された。健康面に配慮した社員食堂のメニューやスポンサードするスポーツチームと連携した従業員参加型のスポーツイベントの開催、ウォーキングの歩数やイベント参加などをポイント化して従業員を喚起させる「ヘルシーポイント」の導入、メンタルヘルス窓口の社内設置など、独自の取り組みが評価された。

 また、今年5月には「石屋製菓・石屋商事のカスタマーハラスメントに対する基本方針」を発表。従業員を〝守る〟ため、組織的にカスタマーハラスメントの防止にも取り組んでおり、従業員の人権と心身の健康を守るという企業としての姿勢をステークホルダーに示した。

 お菓子を〝つくる人〟〝売る人〟の満足があってこそ、〝買う人〟の満足が高まる。従業員一人ひとりの存在が〝ISHIYA〟の原動力だ。

「ヘルシーポイント」はスマホで確認できる