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石屋製菓

赤れんがをイメージしたクッキーサンド「赤れんがサンド」

北海道の魅力を商品、店舗、体験で発信する

 2026年に発売50周年の節目を迎える北海道土産の定番「白い恋人」を主軸に、さまざまな商品展開で北海道の魅力を国内外に発信する「石屋製菓」。

〝しあわせをつくるお菓子〟を企業理念に掲げ、エンターテインメント性や体験型コンテンツの提供にも力を入れてきた。観光名所としても人気を集める「白い恋人パーク」は、まさにその代表例といえるだろう。

 また、長期ビジョン「100年先も、北海道に愛される会社へ」の実現に向けて、道内直営店の拡充やカフェ&グロッサリーショップの開設、地域のコミュニティースペース「西の町いこいの駅 ルート 148(イシヤ)」のオープンなど、地元客とのタッチポイントも増やしている。

 今年7月には、道庁赤れんが庁舎内に「白い恋人 赤れんがスイーツラボ」をオープンした。赤れんが庁舎の歴史ある雰囲気を生かしたレトロな空間には、スノードームの中に入ったかのような写真が撮れる「白い恋人スノードーム」や商品購入後に渡されるオリジナルコインで動き出す「スイーツハッピーマシン」など、大人も子供も楽しめるコンテンツを盛り込んでいる。

 また、同店の看板商品である赤れんがをイメージしたクッキーサンド「赤れんがサンド」には、「白い恋人」のホワイトチョコレートを使用するなど、〝ISHIYAらしさ〟を表現した。

 一方、「全道の畑から全国へ」というコンセプトのもと、北海道産の素材を使用したスイーツブランド「AGREETS」を立ちあげた。

「北海道という豊かな大地で育まれた野菜や果物を活かし、道産農作物の素晴らしさを伝えていきます。『AGREETS』を通じて北海道の畑と全国の人々をつなぐ架け橋となり、〝美味しい笑顔〟を全国に届けたい」と同社広報。

 第1弾商品は、10月1日に道外の催事で販売をスタートした「おさつマロ」。道産のさつまいも「由栗(ゆっくり)いも」を使用し、マシュマロに由栗いも餡とキャンディングアーモンドを合わせ、ホワイトチョコレートで包んだ新商品だ。

 北海道を代表する菓子メーカーとして購入者や来場者の〝しあわせ〟はもとより、道内の一次産業も盛り上げていく。

道庁赤れんが庁舎1階にオープンした「白い恋人 赤れんがスイーツラボ」
全国の催事で販売される「おさつマロ」